小さくたってアウディ・クオリティ! 2代目に進化した新型「A1スポーツバック」35TFSIの実力とは

アウディのラインナップのなかで最小のモデルが「A1スポーツバック」です。2011年に日本に登場以来、Bセグメントのプレミアムコンパクトハッチバックとして人気を博したモデルが、2代目に進化して上陸しました。

先代よりホイールベースが95mm拡大し室内空間が広がった

アウディ「A1スポーツバック」が8年ぶりのモデルチェンジによって2代目に進化しました。

箱根ターンパイクを走行するアウディ新型「A1スポーツバック」35TFSI
箱根ターンパイクを走行するアウディ新型「A1スポーツバック」35TFSI

 プレミアムコンパクト市場において外せない位置にいるA1は、世界で約90万台、日本では約3万台の累計販売実績があります。

 生まれ変わった新型A1は、世の中のトレンドを読み込み、多様化やデジタル化に対応し、ADAS(先進運転者支援システム)を搭載、さらにコネクテッドで外との繋がりを深くし、洗練された快適性も実現したということです。

 新しいA1の外観デザインは、1980年代の伝説の名車「スポーツクワトロ」からインスパイアされたものです。ボンネットの先端に3つの薄いエアスクープ(A1のものは塞がっています)がありますが、知っている人は往年のスポーツクワトロを思い出します。

 また前方に傾いた太めのCピラーも、スポーツクワトロのイメージそのものです。ラリーで大活躍したスポーツクワトロの力強さを、30年経って引き継ぎたいということなのでしょう。そのため、先代の丸くてコロリンとしたイメージから、かなり精悍な感じになりました。これは、フルLEDのヘッドライトの目力の強さの影響もあるかもしれません。

 ボディサイズのなかで一番大きく変わったのはホイールベースです。先代よりも95mm伸びて2560mmになったので、そのまま室内空間が広がっています。

 とくに後席のレッグスペースが広がりました。筆者のポジションに合わせた運転席の後ろに座っても、足元には外観からは予想できないゆとりができました。またヘッドクリアランスも握りこぶし1個入る余裕があります。後席の快適性はコンパクトカーとしては満足できるレベルになりました。

 ホイールベースの延長に従って全長は60mmほど伸びていますが、「アドバンスト」グレードが4040mm、「Sライン」グレードが4045mmと、Bセグメントコンパクトカーとカテゴライズできる、ほぼ4メートルカーに抑えられています。

 また先代にあった3ドアモデルは廃止され、新型は5ドアのみになりました。さらに荷室容量は65リッター増え、通常時で335リッターになりました。

※ ※ ※

最初に試乗したのはA1スポーツバック「35 TFSIアドバンスド」です。車両価格は365万円(消費税込。以下同様)になります。

 前輪の前に横置きされたエンジンは、1.5リッター直列4気筒のターボチャージャー付きです。最高出力150馬力、最大トルクは250Nmを発生します。

 7速Sトロニックトランスミッション(DCT)を介して前輪を駆動します。このエンジンは筒内直噴で、気筒休止システムも盛り込まれ、ハイレベルな低燃費と低排出ガスを実現しています。

 先代に搭載されていた1.4リッターターボから、少しだけ排気量が上がりました。タコメーターは6200回転からレッドゾーンが始まりますが、最新のターボエンジンらしく低回転から力があります。

 それほどパンチがあるわけではないのですが、高回転までの伸びも良いので、市街地走行でも山道のワインディングロードでも気持ちよく走れます。ちなみに2020年第2四半期に登場予定のA1スポーツバック「25 TFSI」は1.0リッターターボエンジンで、こちらが最量販車種になる見込みです。

内装は外観と同様、シャープなイメージのデザインに仕上がっています。とくに広い面積を確保したエアアウトレットとモニター画面を上下から挟むように、ダッシュボードが横に伸びています。モニター画面とエアコンのコントロールスイッチ類はドライバー側に向いているので、スポーティなコクピットをつくりだしています。

全長4mの小さなプレミアムカー 新型アウディ「A1」を画像で見る(38枚)

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