1000台以上のスバル 歴代WRXが集結!「WRXファンミーティング2019」はどんなイベントだった?

WRXファンミーティング2019のトークショーで印象に残った言葉とは

 まず、EJ20型エンジンに深く携わったスタッフによるトークショーがおこなわれました。

 登壇者は現STI社長でスバル時代にEJ型エンジン、現在スバルの主力となっているFAとFBエンジン開発にも携わった平岡泰雄氏、スバルで開発ドライバーを長年務め現在はSTIでニュルブルクリンク24時間レースの総監督などを務める辰巳英治氏、スバルでWRXの商品企画を担当する嶋村誠氏です。

怒涛の走りで会場を沸かせたペター・ソルベルグ氏
怒涛の走りで会場を沸かせたペター・ソルベルグ氏

・平岡氏

「1989年に初代レガシィを出したときに、車体と同時にゼロから作ったエンジンがEJ型エンジンでした。この時はコストの安い直列4気筒にするという意見もありましたが、中嶋飛行機から始まったスバルのルーツであり、重心の低さによる高い運動性能などのメリットが大きい水平対向エンジンにしたことは、長期的に見て大英断だったと思います」

・辰巳氏

「ニュルブルクリンク24時間レースを走るWRXが11回走って6勝を挙げている大きな原動力は、EJ型エンジンによるものが大きいです。EJ型エンジンは信頼性・耐久性が非常に高く、レース中のエンジントラブルは1度もありません。

 エンジンが壊れてしまうとテストもできず何も進まないので、これは非常に素晴らしいことです。またスバルの水平対向エンジン+AWDというシンメトリカル構造はニュルブルクリンク24時間レースでの大きな武器になっています。ですからスバルの水平対向エンジン+AWDは永遠に続くと思っています」

・嶋村氏

「私は入社翌年からWRCプロジェクトに携わりましたが、初めはEJ型エンジンのパワー不足などで大変でした。1993年のニュージーランドラリーでの初代レガシィ最後のWRCでのスバル初優勝などもいい経験で、モータースポーツというのはクルマだけでなく人が鍛えられるという意味で、量産車へのフィードバックに繋がっています」

※ ※ ※

 続いて、スバルからWRCへ参戦し、2003年にワールドチャンピオンを獲得したペター・ソルベルグ氏と、ソルベルグ氏のチームメイトを務めたこともあり、現在はTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるトミー・マキネン氏が登壇するトークショーがおこなわれました。

・ソルベルグ氏

「EJ20型エンジンは市販車用としてもモータースポーツ用としても素晴らしいエンジンでした。このエンジンは今年で長年の歴史に幕を閉じますが、それはエキサイティングな新しいことのスタートであると私は思っています」

・マキネン氏

「スバルは素晴らしいチームなので、ここでスタッフにまた会えたことがとても嬉しいです。スバルとの縁はフィンランドでスバルのクルマ販売や、ニュルブルクリンクでタイムアタックをしたことから始まっています。

 いまでもトヨタのチームでレッキ(ラリーのコースを下調べする試走)に使うクルマにWRX STIを使ったりと、縁は続いています。スバルチーム時代ソルベルグは愉快で速く素晴らしいドライバーで、ベストなチームメイトだったと思っています」

 トークショーが終わると、ソルベルグ氏には引退のメモリアルとしてSTIの平岡社長から花束が贈呈されました。

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1件のコメント

  1. 特に水平対向が低重心と思ったことねーけどな。
    確かにレオーネ時代はエンジンルームにスペアタイヤを搭載できるほどのメカの低さわは分かるけど
    それと永遠にスバルのAWDが続くとか何言ってんだかよ?w既にサンバーや4気筒オリジナルの自社の軽を切り捨てただろうよ、直4と比較してクランク軸は高い位にあるよね?
    それと排気系の配管も自由度が少ないしね。
    51年規制のスバルシークティー以前のレオーネなら低重心の恩恵はあったろうがね

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