黄色いクルマに虫が寄ってくるって本当? ボディに虫が付着したときの対処法とは

最近のクルマのボディカラーは、白・黒・シルバーなどの定番色に加え、赤や青などカラフルな色も選べるようになりました。スポーツカーやコンパクトカーでは黄色が設定されることがありますが、黄色のボディカラーには虫が寄ってくる傾向があるようです。クルマに虫の死骸が付着したとき、どのように対処したらよいのでしょうか。

クルマに虫が付着したらどうすればいい?

 黄色いクルマにかぎらず、ボディにこびりついてしまった虫はどうすればいいのでしょうか。板金修理や車体整備などを手がける「秀自動車」(栃木県宇都宮市)の高島氏は、次のように話します。

虫の付着は水だけでは落とせない
虫の付着は水だけでは落とせない

「虫の死骸の主成分はタンパク質です。整備士が使用する業務用の虫取りクリーナーには、ボディにこびりついたタンパク質を分解する特殊な成分が含まれています。

 似たような成分が含まれている市販の虫取り専用洗剤を使っても楽に落とせるのはもちろんなのですが、じつはオレンジオイルを配合した家庭用の洗剤でもよく落ちるのです。

 ボディに付着した汚れが水だけで落ちないのは、水の分子が汚れの分子よりも大きいからです。その点、オレンジなど柑橘系のオイル成分は汚れの成分より分子レベルが小さいので、付着した汚れの下に入り込み、汚れを浮かせる効果があるといわれています」

 汚れを浮かして水で洗い流したら、マイクロファイバーなどでしっかり水気を拭きあげることも大切です。ボディ表面に水分が残ったままだと、新たな汚れが付着しやすくなるためです。

「表面を綺麗に洗い流したら、コーティングも忘れずにしてほしいです。表面をコーティングの膜で覆うことで、次の汚れが付着しにくくなります。その場合、油性のワックスよりガラス系コーティング剤の方が汚れの付着防止効果が期待できます」(高島氏)

※ ※ ※

 黄色はもちろん赤や青などソリッドカラーは、一般的に日光にも弱いとされ、日焼けしやすいので扱いが難しい色でもあります。

 個性的な色のクルマはケアに手間がかかるかもしれませんが、それを上回る魅力もあるのではないでしょうか。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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