デート派か走り派で分かれた!? バブルを過ごした大学生の愛車5選
走り屋の大学生に絶大な人気となった2台のスポーツモデル
●トヨタ「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」
AE86型レビン/トレノといえば、もはや説明がいらないほど、名前が知れ渡った存在です。
1983年に発売されたカローラ/スプリンターのスポーツグレードで、この代からセダンと5ドアハッチバックはFFにスイッチしますが、2ドアクーペと3ドアハッチバックのレビン/トレノはFRのままで、シリーズで最後のFR車となります。
メカニズムは比較的オーソドックスで、サスペンションはフロントがストラット、リアは5リンクリジッドアクスルで、当時としてはすでに時代遅れといっていい形式でした。
しかし、車重900kg台で最高出力130馬力(グロス)の1.6リッター直列4気筒の名機4A-GEU型を搭載し、素直な操縦性と限界の高さから峠を走る若者から人気を博します。
とくに、単なる速さよりも後輪駆動にこだわる層には代えがたい存在で、前出のAE92型が登場した後も手ごろな価格の中古車が多く、人気をキープしていました。
●ホンダ「シビック」
前述のとおり後輪駆動にこだわる人がいたのと同じく、速い前輪駆動にこだわる人も多くいました。
なかでもホンダ「シビック」はレースでの活躍から、FFはFRよりも遅いというイメージを払拭し、むしろFFの進化によって、癖のない安定した操縦性が多くの走り屋に認められていました。
当時、シビックのなかでも人気があったのは「ワンダーシビック」こと、3代目シビックです。
2代目シビックは初代のデザインを踏襲していましたが、3代目では設計思想を根本的に変えました。それまでのウリだった省燃費に加え、スポーティな走りにも重点が置かれました。
その結果、デザインもスクエアなイメージのロングルーフにガラッと変わり、自動車として初となるグッドデザイン大賞を獲得し、1983-1984日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝きます。
デビュー当初の上級グレードは1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力100馬力(グロス)と決してパワフルではありませんが、車重815kg(25i、5速MT)の車体には十分なパワーでした。
しかし、ライバルのレビン/トレノが1.6リッターエンジンを搭載していることもあり、1984年に1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載した「Si」グレードを設定。たちまち人気となります。
こうして、走り好きの大学生はシビック派かレビン/トレノ派に大きく分かれました。
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現在、大学生でクルマを持つというのは、なかなか難しい状況です。とくに大都市圏では駐車場の問題などもあり、安いクルマであっても維持費がばかになりません。
バブルのころも同じ問題がありましたが、景気が良かったという面と、お金の使い方もいまと違うので、駐車場代を捻出できていたようです。
クルマ自体も安かったこともあり、1.6リッタークラスなら新車で150万円以下が普通でした。安ければ良いという考え方は間違っているかもしれませんが、いまのクルマの価格と維持費では、なかなか手が出ないというのが実情でしょう。
レパードも人気がありましたよね😆
やはりソアラは、憧れの車でしたね😆