デカけりゃいいってものじゃない! ボディがダウンサイジングされたクルマ5選

大きくなって、小さくなって、また大きくなった!?

●トヨタ「カローラ」

“大衆車”はこうあるべきというポジションに戻った「カローラ」
“大衆車”はこうあるべきというポジションに戻った「カローラ」

 日本を代表するベーシックカーとして長い歴史を持つトヨタ「カローラ」は、同時に世界中で愛され続けています。

 2006年に10代目へのモデルチェンジした際、「新しい尺度でのクルマづくり」をテーマとして開発され、日本国内の道路交通事情にマッチする5ナンバーセダンとして「カローラアクシオ」の名称で登場しました。

 バックモニターを全車標準装備とし、1.8リッター車のエンジンには吸気と排気の両方を最適にコントロールする「Dual VVT-i(連続可変バルブタイミング機構)」を採用するなど、高い実用性を実現。

 初代「カローラアクシオ」のボディサイズは全長4410mm×全幅1695mm×全高1460mmと、ワンクラス上のモデルに迫るほど先代から拡大されていました。

 そこで、2012年にモデルチェンジされた2代目カローラアクシオでは「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」というカローラの原点に立ち返り、小型軽量化を実施します。

「ヴィッツ」系のプラットフォームに変更されたことで、全長4360mm×全幅1695mm×全高1485mmと全長を短くし、最小回転半径は先代の5.1mから4.9m(2012年式1.5ラグゼール)となり、狭い市街地や駐車場などでの取りまわしも楽になりました。

 なお、2019年9月に発売された12代目では、シリーズ初の3ナンバー車となり、車名もセダンではカローラに戻されています。

●マツダ「ロードスター」

オープン2シータースポーツの原点へ回帰した「ロードスター」
オープン2シータースポーツの原点へ回帰した「ロードスター」

 1989年に発売された初代マツダ(当時はユーノス)「ロードスター」は、オープン2シータースポーツの人気を再燃させるなど偉大な足跡を残した名車です。

 決してパワフルとはいえない1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載していましたが、軽やかにワインディングロードを駆け抜けたときに、クルマを操ることの楽しさが感じ取れるクルマでした。

 その後、代を重ねるたびに排気量が拡大し、2リッターエンジンが搭載された3代目では、170馬力の出力を受け止めつつ高いコーナーリング性能を発揮するため、3ナンバーワイズのワイドボディとなり、サイズは全長4020mm×全幅1720mm×全高1255mmでした。

 そこで、マツダはロードスターの原点に立ち返るとし、4代目ではエンジンを1.5リッターにダウンサイジングして、ボディサイズも全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmとワイド化しつつも全長を105mm短くしました。

 また、各部にアルミや超高張力鋼板を使い、3代目よりも100kgほど軽量化し、最軽量グレードで990kgと1トンを切ります。

 また、伝統となっているエンジンのフロントミッドシップ搭載により前後重量配分を50:50として、高い旋回性能と安定感を実現し、初代ロードスターに近い軽快なドライブフィールを持つスポーツカーに回帰しました。

※ ※ ※

 ボディが小さくなるのはレアケースですが、近年、欧州から始まったダウンサイジングターボエンジンは世界中に広まっています。

 ダウンサイジングは排気量を小さくして、気筒数を減らし、ターボでパワーを補うという手法です。

 近ごろは、もう少し排気量を拡大したライトサイジング(排気量適正化)エンジンに移行し始めていますが、いまでも車体の大きさの割に小さなエンジンのクルマが多く存在します。

 顕著な例ですと、メルセデス・ベンツ「E200アバンギャルド」は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載しています。Eクラスに1.5リッターエンジンが搭載されることなど、ひと昔前では考えられないことでした。

 こうした流れは日本市場では良いことで、排気量で区分される自動車税で有利になります。ただし、クルマによってはパワー不足に感じるケースがありますので、購入を検討する時には試乗することをおすすめします。

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