シリーズ最強の341馬力モデルとは!? スバルの高性能車5選

スバルの高性能エンジンであるEJ20型が30年の歴史に幕を閉じ、それに伴って「WRX STI」の生産も終了します。そこで、これまで販売されたスバル車のなかから、とくに印象深い高性能モデル5車種をピックアップして紹介します。

過去から現在に至るスバルの高性能モデルを紹介

 スバルは1989年に発売した初代「レガシィ」に搭載され、モータースポーツでの活躍を支えたEJ20型エンジンの生産を終了すると発表しました。

北米でSシリーズ初上陸となる「STI S209」は209台限定販売
北米でSシリーズ初上陸となる「STI S209」は209台限定販売

 初代レガシィのデビュー以降、スバルは高性能なセダンとステーションワゴンを製造するメーカーというイメージが定着し、いまに続いています。

 そこで、これまで販売されたスバル車のなかから、とくに印象深い高性能モデル5車種をピックアップして紹介します。

●レガシィ RS/GT-B

2リッターエンジンで初めて280馬力に到達した「レガシィ ツーリングワゴンGT-B」
2リッターエンジンで初めて280馬力に到達した「レガシィ ツーリングワゴンGT-B」

 1993年に発売された2代目「レガシィ」は、初代からのコンセプトを引き継ぎ、オールラウンドで高性能なセダン/ステーションワゴン(以下ワゴン)としてデビューしました。

 この2代目レガシィは1996年にマイナーチェンジをおこないましたが、セダンの「RS」とワゴンの「GT-B」が搭載したEJ20型2リッター水平対向4気筒ツインターボエンジンは、2リッターエンジンとして初めて280馬力(5速MT車)を達成した、記念すべきモデルです。

 このEJ20型ツインターボエンジンは「2ステージツインターボ」と呼ばれ、低回転領域ではシングルターボ、高回転域ではツインターボに移行し、低速トルクを犠牲にすることなくトップエンドまで力強い加速を維持することができました。

 また、足まわりではビルシュタイン製倒立式ショックアブソーバーを採用し、操縦安定性と乗り心地の高次元なバランスを追求したといいます。

 こうして、エンジンとシャシともに高性能化した2代目レガシィの後期型はヒット作となり、スバルが高性能モデルメーカーというブランドイメージを、より強固なものにしました。

●インプレッサ 22B-STiバージョン

WRカーレプリカとして限定販売された「インプレッサ 22B-STiバージョン」
WRカーレプリカとして限定販売された「インプレッサ 22B-STiバージョン」

 かつて、スバルといえば世界ラリー選手権(以下WRC)や、国内のラリー選手権、ダートトライアルなどのモータースポーツで活躍しました。とくにWRC出場によって、国内と欧州でのブランドイメージ向上にも貢献します。

 WRCでの活躍は「インプレッサ」によるものですが、グループAカテゴリーで戦う、量産車をベースにラリー用に改造したマシンでしたが、1997年以降はグループAながら規定が大幅に緩和され、より改造範囲が広がった「WRカー」によって戦われました。

 スバルは2ドアクーペの「リトナ」をベースに大幅に改造された「インプレッサ ワールドラリーカー97」を投入し、このマシンのロードゴーイングモデルとして、1998年に「インプレッサ 22B-STiバージョン」を400台限定で発売します。

 インプレッサ 22B-STiバージョンはブリスターフェンダーを採用したワイドボディとされ、エンジンもEJ22改の型式が付与された2.2リッター水平対向4気筒ターボが搭載されました。

 ほかにもツインプレート・セラミックメタルクラッチや、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、アイバッハ製スプリング、BBS製鍛造アルミホイール、ピレリP-Zeroタイヤなどが装備されました。

 価格は500万円(消費税含まず)と、かなり高価でしたがすぐに完売し、いまでは中古車が1000万円前後の価格で販売されています。

●レガシィ 3.0R

フラット6エンジン搭載でエレガントな走りが特徴だった「レガシィ B4 3.0R」
フラット6エンジン搭載でエレガントな走りが特徴だった「レガシィ B4 3.0R」

 2003年に登場した4代目レガシィは、ボディサイズが拡大され3ナンバーサイズ化されたことや、等長エキゾーストマニホールドの採用により、スバルの水平対向エンジン独特の排気音が消えたことで、よりコンフォートな高性能4WDセダン/ワゴンとなりました。

 4代目レガシィでは先代から引き続きターボモデルがメインでしたが、エンジンの改良により上質さは大きく進化していました。

 その上質さをさらに高めたのが、追加ラインナップされた3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する「3.0R」です。

 最高出力250馬力、最大トルク31.0kgmを発揮するエンジンは、2リッター4気筒ターボエンジン搭載車とは違うエレガントな走りが可能でした。

 さらに、2004年には、専用チューニングのビルシュタイン製ショックアブソーバーや、専用の外装パーツ、18インチホイールを装備する「3.0R Spec B」が登場します。

 当初は6速MTのみが組み合わされていた(後に5速ATも追加)のは、水平対向6気筒エンジンの滑らかさを味わってほしいという、スバルからのメッセージだったのではないでしょうか。

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1件のコメント

  1. >低回転領域ではシングルターボ、高回転域ではツインターボ

    めちゃくちゃな事言ってるなぁ…
    低回転領域では小型小容量のプライマリータービンを使ってターボラグを低減、
    高回転域ではより容量のあるセカンダリータービンで過給
    って事でしょ?

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