タフなモデルは美しい!? カッコよすぎるクロカン4WD車5選
ホンダがクロカン4WD車を売っていた!?
●ホンダ「ジャズ」
パジェロやテラノが人気を誇っていた1990年代に、ホンダは自社でクロスカントリー4WD車がなく、RVブームを傍観することしかできませんでした。
そこで、ホンダは他社とOEM供給の契約を締結し、その一社のいすゞから「ミュー」と「ビッグホーン」の供給を受けていました。
ホンダではミューが「ジャズ」、ビッグホーンが「ホライゾン」という名で販売されていましたが、なかでもジャズは2ドアのショートボディで、ユニークかつスタイリッシュで話題となりました。
エンジンは3.1リッター直列4気筒ターボディーゼルのみで、トランスミッションは4速ATと5速MTをラインナップ。
外観は全幅1780mmのワイドボディと迫力あるブリスターフェンダーによる個性的なスタイリングとなっていました。
1995年に新世代のSUVとして初代「CR-V」が登場すると大ヒットを記録し、一方でジャズは1996年に販売を終了します。
●トヨタ「ランドクルーザー70」
トヨタ「ランドクルーザー」シリーズは、耐久性と信頼性、そして悪路走破性が認められ、世界中で人気を博しています。
歴代ランドクルーザー・シリーズは「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3つに大きく分けられますが、なかでも現行型の70系は、あえてハイテクな装備を搭載せず、クロスカントリー4WD車の原点を追求したクルマです。
日本でランドクルーザー70が発売されたのは1984年で、翌年には70系のライトデューティもラインナップされ、後の「ランドクルーザープラド」になります。
2004年に国内の販売を終了しましたが、海外市場では過酷な使用環境での走破性や信頼性が評価されており、海外専用車種として生産が続けられました。
そして、ランドクルーザー70の誕生30年という節目を迎えた2014年に、期間限定で国内市場に復活します。
エンジンは4リッターV型6気筒ガソリンで、トランスミッションは5速MTのみ。昔ながらのレバーでトランスファーを操作するパートタイプ4WDとなっていました。
ボディは4ドアバンと、国内で初めてダブルキャブピックアップトラックがラインナップされ、発売直後は待ち望んでいたユーザーにより多くのバックオーダーを抱えるほどでした。
発売から約1年後に販売を終了し、現在も中古車が多数流通していますが高値安定傾向にあります。
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ラダーフレームとパートタイプ4WDというのが、クロスカントリー4WD車の定番です。とくにラダーフレームはトラックなどにも用いられ、堅牢で高い耐久性の源となっています。
20万km、30万km走っているクロスカントリー4WD車は珍しくなく、そうしたクルマも中古車で販売されていますから、ある意味リセールバリューがもっとも高いモデルではないでしょうか。
サファリはTD42型とRD28T型、共に6気筒であるもののTD42はマイクロバスのシビリアンにも搭載されたディーゼルです。
RD28Tはお馴染みセドリックからスカイラインまで搭載されたRD28の輸出用のターボ付仕様です。
ミストラルはテラノと同じTD27型を搭載したスペイン生産の車種でしたがテラノより評価は高く排気量以上にパワーのある味付けが好評でした。
私は個人的に先代サファリのSD33型ディーゼルを搭載したショートが好きでしたね