トヨタ新型「ヤリス」公開! しかし北米で2020年モデルがすでに発表済だった!? 2台の違いは
トヨタ新型「ヤリス」が2019年10月16日に世界初公開しました。しかし、北米では「ヤリス」の2020年モデルがすでに発表されていたというのですが、どういうことなのでしょうか。
北米版「ヤリス」が日本仕様とは別物!? その理由とは
トヨタは、「ヴィッツ」を10年ぶりにフルモデルチェンジし、車名を世界統一名「ヤリス」に変更した4代目新型「ヤリス」を2019年10月16日に世界初公開しました。トヨタを代表するコンパクトカーの1台として、世界最高レベルの燃費性能をはじめ、さまざまな性能が向上しています。発売は2020年2月中旬が予定されています。
そんななか、北米ではすでに「ヤリス」の2020年モデルがラインナップされているというのですが、いったいどういうことなのでしょうか。
今回、日本市場や欧州市場などで発表された新型「ヤリス」は、ボディ骨格にTNGAプラットフォーム「GA-B」が初採用され、燃費性能や走行性能、先進安全装備などさまざまなスペックが向上しました。
一方、北米でトヨタがラインナップしている2020年モデルの「ヤリス」は、マツダが日本でも販売する「マツダ2」をベースに、デザインなど一部の仕様をトヨタ仕様に変更して販売しているモデルです。トヨタとマツダの業務提携によって誕生したOEMモデルで、ハッチバック(コンパクトカー)とセダンの2タイプが存在します。
同じ車名を持ちながら、中身はまったく別物となっているふたつのヤリスは、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。日本でこれから販売が始まる新型ヤリスと、北米仕様のハッチバックタイプのヤリス(以下、ヤリスハッチバック)の2車種を比較します。
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日本仕様の新型ヤリスのボディサイズは、全長3940mm×全幅1695mm×1500mmとなっており、他社の国産コンパクトカーでは全長4mを超える車種もあるなかで、比較的コンパクトといえます。
一方、北米仕様のヤリスハッチバックは、全長4105mm×全幅1694mm×全高1496mm(それぞれ、インチを変換した概算値)となっており、日本仕様よりも全長が長めでほかはほぼ同等、というボディサイズです。
外観のデザインは、北米のヤリスハッチバックがマツダ2ベースである以上、シルエットが大きく異なることはいうまでもありませんが、口を大きく開けたように見えるフロントグリルをはじめ、顔つきには似ている点も見受けられ、両車共にトヨタらしさを感じるクルマであるといえるでしょう。
一方、車内の印象を左右するインパネは、北米のヤリスハッチバックがほぼマツダ2そのままのデザインを採用していることから、大きく異なります。
シンプルで親しみやすいオーバル基調のデザインが採用された日本仕様のヤリスに対し、北米仕様のヤリスハッチバックは水平基調のスポーティな加飾が加えられている点が特徴です。
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