高速道路でも「オモテナシ」!? 免税店や礼拝所も揃えるSAPAの最新インバウンド施策とは
高速道路で「ポケモンゲット」 ポケモングッズ自販機や免税店もSAPAに揃う
免税店といえば、以前は国際空港や海外からの旅行者が多く訪れる繁華街などに設置されているのがおなじみの光景でしたが、近年はNEXCO中日本管内のSAPAにも設置され始めています。
また、注目すべきはムスリム(イスラム教の信者)のための礼拝スペースです。礼拝スペースは羽田空港や成田空港でも見かけますが、ついにSAPAにも設置されるようになりました。
「現在のところ、東名高速のEXPASA足柄(下り線)と浜名湖SA、中央自動車道の諏訪湖SA(下り線)の3つのSAに礼拝スペースを設置し、礼拝マットとキプラ(メッカの方角を示すサイン)などを配置しています。
また、ムスリムのお客さまが快適に食事を楽しんでいただけるよう、これらのSAにあるレストランでは2019年3月末より、バターチキンカレーやベジタリアンカレーなどノンポーク・ノンアルコールメニューの販売も開始し、ムスリムの方の受入環境の整備を実施しています」(前出担当者)
※ ※ ※
ポケモンやキティちゃんの人気が世界的なものになって久しいですが、SAPAにおいては外国語に対応したデジタルサイネージ物販自販機が増えつつあります。
現在のところ、ポケモングッズを購入できる自販機「ポケモンスタンド」が東名EXPASA海老名(上り線)と同足柄(下り線)に設置されており、2019年9月にはキティちゃんグッズが買える自販機が東名EXPASA富士川(上り線)と新東名NEOPASA駿河湾沼津(下り線)に登場しました。
今後も、中央道EXPASA談合坂(下り線)や名神EXPASA多賀(下り線)に順次設置を予定しているとのことです。いずれも日英中韓4か国語に対応しています。
さらに外国人旅行者向けに決済インフラの整備も進んでおり、2020年春以降、訪日外客の27%を占める中国人旅行者向けに「Alipay」、「WeChat Pay」や国内QRコード決済(PayPay/d払い)、海外の非接触決済(Apple Payなど)が導入される予定です。
<
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。