ドッカンターボが熱かった! 記憶に残る高性能コンパクトカー3選
コンパクトカーによる競技が盛んだった時代
●ダイハツ「ブーンX4」
かつてダイハツはモータースポーツ活動に力を入れており、主に「ダートトライアル(平坦な未舗装のコースで速さを競う)」や、閉鎖した公道でおこなわれる「ラリー」へ積極的に参加していました。
そのための競技車両として「ストーリアX4」や「ブーンX4」が開発されました。
2006年発売のブーンX4は、ベーシックなコンパクトカーである初代ブーンをベースにエンジンを936ccの直列4気筒DOHCターボに換装。最高出力は133馬力を誇り、同クラスではもっともハイパワーでした。
駆動方式もフルタイム4WD化されトランスミッションは5速MTのみとし、サスペンションも標準車よりチューニングされ、高い運動性能を誇っていました。
980kgの軽量な車体に133馬力のエンジンでしたから、パワーウエイトレシオは7.3kg/馬力と、立派なスポーツカー並といえます。
通常のモータースポーツベース車のほかに、快適装備が充実した「ハイグレードパック」が用意され、普段使いとスポーツドライビングの両立も可能でした。
※ ※ ※
現行モデルでハイパワーな国産コンパクトカーはスズキ「スイフトスポーツ」くらいです。輸入車ではフォルクスワーゲン「up! GTI」や、ルノー「トゥインゴGT」、アバルト「500」など、意外と残っています。
しかし、今後はコンパクトカーもさらなる低燃費に向けた進化が予想されますので、高性能モデルがほしいと考えている人は、まだ手に入るいまがチャンスかもしれません。
1 2