たった1台生産された日産「GT-R」とは!? 極めすぎたスカイライン5選
歴代最強のスカイラインセダンはどっち?
●スカイラインGT-R 40thアニバーサリー
1993年にスカイラインは9代目となるフルモデルチェンジをおこない、R33型となりました。それから遅れること2年後の1995年に新型スカイラインGT-Rが登場します。
基本的なメカニズムは先代のR32型を踏襲し、ボディのサイズアップや足回り、ブレーキの改良などがおこなわれました。
そして、1997年にスカイライン誕生40周年という大きな節目を迎え「スカイラインGT-R 40thアニバーサリー」を発表し、翌1998年に発売されました。
オーテックジャパンによって開発されたスカイラインGT-R 40thアニバーサリーは、2ドアGT-Rのシャシをベースに単に4ドアボディ化しただけでなく、2ドアGT-Rのブリスターフェンダーを4ドアで再現するため、リアドアとリアフェンダーは新たに製作した専用品です
エンジン、ドライブトレイン、足回り、ブレーキなどは2ドアGT-R用が移植されました。
内装も2ドアGT-Rに準じていましたが、リアシートは専用のバケットタイプになっており、乗車定員は4名に変更されました。
リアスポイラーは装着せず、フロントスポイラーも小型にするなど、大人のためのスーパーセダンというコンセプトでした
新車当時の価格は498万5000円(消費税含まず)で、約400台が生産されており、現在では中古車が新車価格を上回る値段で取引されています。
●スカイライン 400R
スカイラインは伝統的に日本専売モデルでしたが、11代目のV35型からアメリカ市場をメインターゲットとしたグローバルカーになり、現行モデルは2014年に発売された13代目になります。
2019年7月におこなわれた大幅なマイナーチェンジでは、ハンズフリー運転が可能な先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」をハイブリッド車全グレードに標準装備したことで話題となりました。
パワートレインはシステム最高出力364馬力のハイブリッドと、ガソリンエンジンでは304馬力を発揮する3リッターV型6気筒ターボ。そして、スカイライン史上もっとも高性能となる405馬力を誇る「400R」がラインナップされました。
400Rのエンジンはスタンダードモデルの3リッターV型6気筒ターボをベースにチューニングされ、ターボの過給性能を極限まで高めてパワーアップしたと日産は説明します。
また、400R専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」と、新開発のインテリジェント ダイナミックサスペンションによる俊敏なフットワークを実現。その走りにふさわしい制動性能を発揮するブレーキも400R専用となっています。
400Rの価格は552万3120円(消費税8%込)です。
※ ※ ※
これまでスカイラインは、常に時代の先端をいく性能や装備を持つことで、ミドルクラスのセダン/クーペカテゴリーをけん引してきました。
いまの国内市場では、セダンの販売台数は厳しい状況が続いていますが、新型スカイラインの受注状況を見ると400Rを注文したユーザーの約3割が40代以下となっており、若い年齢層からも支持されているようです。
かつてのように、スカイラインが若者の憧れるクルマになるのは難しいかもしれませんが、これからもワクワクを提供してくれる存在になるでしょう。
R32ニスモは皆普通のRにニスモバンパーを、付けて走ってたよねぇ!