台風被害で続出した「ヒッチハイク」は違法? 思わぬトラブルの可能性も

ヒッチハイクで違法性が出る場合とは?

 ヒッチハイクをする側は法律上問題はありませんが、ヒッチハイクされる側には問題が起きることがあります。それはヒッチハイクにより金銭の授受があった場合です。

ヒッチハイクをおこなう際に気をつけたいこととは
ヒッチハイクをおこなう際に気をつけたいこととは

 道路運送法の第四条では、「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」となっており、人を送迎して金銭の授受をする場合には国土交通大臣の許可が必要となるのです。

 これに違反した場合、同法第九十六条では「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処す」と記載されていることから、ヒッチハイクした人を送り届けて、謝礼に金銭を渡された場合には、受け取ってはいけません。

 逆にいえば、ヒッチハイクをして金銭を要求された際には、拒否をすることができるのです。

※ ※ ※

 ヒッチハイクをするときには、基本的なルールは守らなければいけません。それは「歩行者進入禁止のエリアに入らない」や、「駐停車禁止の場所に駐車させない」などです。

 自分が注意されるだけならまだしも、協力してくれる相手がいて成り立つ行為なので、基本的な交通ルール等を把握することが必要です。

 また、マナーとして相手が運転しているときには寝ないことや、相手の迷惑になる行為はしないといった配慮もするべきでしょう。

 映画やドラマなどでは、ヒッチハイクをすると心優しいトラックが止まってくれるというシーンがよく見られますが、実際はそうとはいえません。

 運送会社によっては同乗禁止という規則があったり、もし事故を起こした場合の責任が取れないためです。

 また、複数でヒッチハイクをしている場合、乗車定員の関係で断られることもあります。

 ヒッチハイクをおこなわなければならない場合は、これらの最低限のルールとマナーを守り、相手に迷惑をかけないようにしましょう。

これがヒッチハイクのサイン! あなたは乗せる?乗せない?

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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