「え、あなた誰?」 初代と現行モデルでガラッと印象を変えたクルマ3選
モデルチェンジを繰り返すたびに、クルマは進化していきます。中身の性能が向上することはもちろんですが、外観デザインも時代に合わせて変化しています。今回は、初代モデルと現行モデルで印象が変わったクルマを3台紹介します。
デザインはクルマ選びの大きなポイント、時代や流行で大きな変化も
クルマは、モデルチェンジを繰り返すことで印象をリフレッシュさせています。基本的には、先代モデルのコンセプトを継承しているものが多いですが、なかにはデザインなどを一新して、外観的に新型モデルと思わせるほどに印象が変わったクルマもあります。
今回は、人気ジャンルのミニバンとコンパクトカーのなかで、初代モデルと現行モデルの印象が変わったクルマを紹介します。
●日産「マーチ」
1982年に初代モデルが登場します。世界的に有名なデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏が内外装デザインを手がけ、日本だけでなく海外でも高い人気を誇ります。
1992年に登場した2代目モデルは、同年に日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーのふたつを受賞、さらに1993年には欧州で欧州カー・オブ・ザ・イヤーを日本車として初めて受賞するなど、国内外で非常に高い評価を得ました。その後、2002年に3代目が登場し、同年2002年の国内販売台数は約15万8000台と大人気車種となります。
2010年には現行の4代目が登場。初代と比べると、モデルチェンジするたびに「丸い」印象が強くなっています。クルマ全体のフォルムだけでなく、ヘッドライトやミラー部分まで丸いデザインとなっており、初代の四角いデザインから、丸さを強調したデザインへ変貌を遂げたことで、親しみやすさが増したといわれています。
現在では、登場から約9年経っていることもあり、安全装備などがほかのコンパクトカーよりも不十分という評価を受け、販売は伸び悩んでいるようです。
しかし、欧州のマーチ(欧州名:マイクラ)が2017年にマーチから独立して、単体車種として登場しました。このデザインを見たユーザーからは「いまのマーチ(4代目)より、スタイリッシュなデザインが良いので、日本にも導入してほしい」という声が出ています。
モデルチェンジを繰り返すたびに丸みを帯びていったマーチですが、次期型モデルでガラッと印象が変わるモデルとして登場するのか気になるところです。
●ホンダ「オデッセイ」
1994年に初代が登場したオデッセイは、ホンダにとって大きな意味を持つクルマです。ホンダはそれまで、SUVやワンボックス車などの「RV」を自社生産しておらず、他車からOEM提供を受けるなどに留まっていました。
しかし、他車のSUVやワンボックスが時代にマッチして、販売台数を伸ばしていきます。一方でホンダは、RVなどの販売が振るわず、自社生産車の展開が要求されていくなかで誕生したのがオデッセイとなり、経営陣の予想をはるかに上回り、大ヒットします。
その後、1999年に2代目が、2003年に3代目、2008年に4代目が登場し、2009年にはホンダのミニバンで2車種目となる国内累計販売台数100万台達成を達成しています。
そして、2013年に登場した5代目で、大きな変貌を遂げます。両側スライドドアを歴代モデルで初採用、乗車人数も8人乗りを用意。低床化によりクルマ全体のフォルムが変わりました。
近年、ミニバンをはじめ低床化するクルマが増えましたが、その目的は居住性と走行安定性を向上させるためとされています。
床が下がったことで室内スペースがより広く確保され居住性が高まる上に、クルマ全体の重心高が下がるためコーナリングなどでも安定した走りが実現できるようになりました。
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