新型「N-WGN」はホンダらしさあふれる復刻デザインで爆売れ間違いなしか?
ホンダが2019年8月9日に発売した新型「N-WGN」は、外装デザイン面でも話題となっています。いったい、どのような点なのでしょうか。
新型N-WGNが持つデザイン面の魅力とは
ホンダは、新型「N-WGN」を2019年8月9日に発売しました。同社の軽自動車ラインナップ「Nシリーズ」の最新モデルであるこのクルマは、人気の「N-BOX」と並んでホンダの軽自動車販売をけん引するクルマへと成長することが期待されています。
そして、新型N-WGNはさまざまな特徴をもつなかで、外装デザインにおいても話題となっています。いったい、どのような点なのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車協会連合会のデータによると、N-BOXは2019年上半期(1月から6月)に13万1233台を販売し、日本で一番販売台数の多いクルマとなりました。
新車販売の約4割を占める軽自動車市場のなかで、ホンダの軽自動車が好調となっていることから、同じNシリーズから登場した新型N-WGNにも、大きな期待が寄せられています。
そんななか、新型N-WGNは外装デザインがホンダ「ライフステップバン」に似ていることが、話題となっています。
ライフステップバンは、ホンダが1972年に発売した軽商用車で、高い積載性・機動力に加え、乗用車的な乗り心地の良さなどの特徴もあわせ持った新ジャンルのクルマとして登場。丸いヘッドライトがアイコニックな外装デザインとなっていました。
そして、ライフステップバンの誕生から40年以上が経った2019年、新型N-WGNはライフステップバンを彷彿とさせる外観で登場しました。
ヘッドライトの形や、存在感のあるボンネット、そして平面基調のボディ側面など、クラシカルな雰囲気を感じさせるデザインとなっています。
こういった、過去の名車のデザインを現代風にアレンジして採用するという事例は、ホンダ以外にも多くの自動車メーカーが採り入れている手法です。
なかでも、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)の「Mini(クラシックMini)」をモチーフとして、BMWが新たに発売したコンパクトカー「MINI」はとくに成功した事例で、今ではMINIブランドから複数の派生ボディが登場してMINIファミリーを形成しています。
しかし、過去の名車のデザインを復刻させるという『伝家の宝刀』は、何回でも使える切り札ではないうえ、用いたからといって人気が約束されるというわけでもありません。