ジムニーだけじゃない! オフロード走行もこなす新旧軽自動車5選
ジムニーの最大のライバルだったパジェロミニ
●ダイハツ「テリオスキッド」
ダイハツ「テリオスキッド」は、同社の登録車「テリオス」と基本的な設計を共有する軽自動車のSUVで、1998年に発売されました。
エンジンは直列3気筒ターボのみで、これに5速MTと4速ATのトランスミッションが選択可能でした。
駆動方式はFRをベースとしたフルタイム4WDで、エンジンは縦置きに搭載されています。
外観はトールワゴン系の背の高いボディですが、最低地上高も十分に確保され、オフロード走行に対応。さらにスペアタイヤをリアゲートに設置する「背面タイヤ」も採用し、本格SUVの雰囲気を演出しています。
また、後期型ではターボエンジンにインタークーラーが装着され、最高出力が60馬力から64馬力に向上し、さらに走破性を高めました。
テリオスキッドは一定の人気があり、2012年の生産終了まで一度もフルモデルチェンジされることなく販売された、ロングセラーモデルです。
●三菱「パジェロミニ」
三菱は、本格オフロード4WD「パジェロ」がRVブームをけん引していた1990年代に、弟分といえるクルマを企画。
それが、1994年に発売された軽自動車の「パジェロミニ」と、1995年デビューのパジェロミニをベースとした登録車「パジェロジュニア」です。
パジェロミニのライバルはジムニーですが、ジムニーがラダーフレームだったのに対し、パジェロミニはモノコックフレームをベースに、ラダーフレーム状の補強を追加して強度を上げ、オフロード走行に対応していました。
エンジンは直列4気筒の自然吸気と、「ミニカダンガン」などに搭載されていた直列4気筒20バルブターボという高性能なエンジンが選択できます。これを縦置きに搭載してFRをベースとしたパートタイム4WDとし、トランスミッションは5MTと3速ATが設定されました。
1998年には2代目にフルモデルチェンジし、販売も好調でしたが、前出のフレームや、ジムニーが前後リジットアクスルのサスペンションを採用したのに対し、パジェロミニはフロントがストラットの独立懸架となっているなど、オフロード走行をおこなうヘビーユーザーからすると、本物ではないと敬遠されてしまいました。
その後、商品力の低下によって徐々に販売台数は減少し、さらに法改正による対応も困難になり、2012年に生産を終了しました。
※ ※ ※
軽自動車におけるキング・オブ・オフロードは、間違いなくジムニーです。
しかし、オフロードパークのような場所以外で、ジムニーの性能が発揮できる場所はほとんど無いのが現状です。
そうすると、今回紹介したようなライトなSUVが、実際には重宝されるのかもしれません。
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