スズキの小型車「イグニス」なぜ売れない? 人気の「クロスビー」に隠れてしまう理由とは
軽自動車だけでなく登録車のラインナップも充実しているスズキは、小型クロスオーバー車として「クロスビー」と「イグニス」のふたつのモデルをラインナップしています。2台の違いはいったいなんでしょうか。
よく似たスズキの小型クロスオーバー、「クロスビー」と「イグニス」
「軽自動車メーカー」というイメージが強いスズキですが、近年では登録車のラインナップも強化しています。
いま世界的に人気のボディタイプとなっているクロスオーバージャンルに属する車種も豊富で、「ジムニー」譲りの悪路走破性を実現した「ジムニーシエラ」や、3ナンバーサイズの「SX4 S-クロス」「エスクード」などさまざまです。
そんななか、スズキの小型クロスオーバーとしてボディサイズの近い車種が「クロスビー」と「イグニス」ですが、この2台の違いはなんでしょうか。
クロスビーは、2017年秋の東京モーターショーで参考出品車として発表され、同年12月に発売されました。スズキは、クロスビーについて「ワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの小型クロスオーバーワゴン」であるとしています。
四角いボディと車高を高くとったことで、広く使い勝手の良い室内空間を実現したほか、丸いヘッドライトをはじめとした個性的なデザインによって愛嬌のある外観となっています。
ボディサイズは全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mmとコンパクトで、見晴らしの良さと合わさって運転しやすい1台といえるでしょう。
一方、イグニスは2016年2月に発売されたクルマです。クロスビーが「ワゴンとSUVの融合」とされているのに対し、スズキはイグニスを「コンパクトカーとSUVを融合させた、新ジャンルのコンパクトクロスオーバー」であると説明しています。
また、2017年時点で日本、欧州、インドなど世界42の国と地域で販売されているグローバルモデルという位置づけです。
ボディサイズは全長3700mm×全幅1660mm×全高1595mmと、全高がクロスビーより低いこと以外は、ほぼ同等のボディサイズです。
そんな2台ですが、直近の販売実績ではクロスビーの方が好調となっています。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会のデータによると、2019年上半期(1月から6月まで)の登録車販売ランキングトップ50において、クロスビーは35位(1万3852台)を記録しています。一方、イグニスはランキングトップ50圏外です。
両車の販売台数にはなぜ違いが出ているのでしょうか。
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