希少な日本車ホットハッチ スズキ「スイフトスポーツ」4代の歴史を見る

5速MTのみの設定でオーディオもレス設定となるなど、徹底してコストを削減しながらも、専用のパワートレイン、専用のサスペンション、リアブレーキの4輪ディスク化や240km/hスケールのスピードメーターなどを採用し、本格的なスポーツモデルとして登場した初代スズキ「スイフトスポーツ」。現行型スイスポまで4代の歴史を振り返ります。

軽量コンパクトボディにハイパワーエンジンで注目されたスイフトスポーツ

 スズキ「スイフトスポーツ」は、2003年の初代登場から現在まで、4世代16年もの歴史があります。

 日本車ホットハッチ、スイフトスポーツ4代を振り返ります。

4代目現行型スイフトスポーツ
4代目現行型スイフトスポーツ

●JWRC参戦マシンのデチューン版といえる初代「スイスポ」

 スズキのコンパクトハッチバックである「スイフト」のホットバージョン「スイフトスポーツ」(HT81S型)は、ベースとなったスイフトのマイナーチェンジとあわせて、2003年6月に登場しました。

初代スイフトスポーツ
初代スイフトスポーツ

 ベースは国内には存在しない欧州向けスイフトのボディを架装。剛性面で有利な専用の3ドアハッチバックは、専用ストラットタワーバーを装着し、スポーツ走行にも対応できる高いボディ剛性を獲得していました。

 ボディサイズは全長3620mm×全幅1650mm×全高1525mmで、標準のスイフトに比べ全幅を50mm拡幅し、全高をマイナス15mmローダウンしたことで、ベース車とかなり異なるスポーティな雰囲気を持っていました。

 このスイフトスポーツは、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)に参戦する車両(イグニススーパー1600)にならって作ったモデルでした。

 搭載したパワーユニットはM15A型の1.5リッター直列4気筒DOHCで、JWRC参戦マシーンの1.6リッターユニットのデチューンバージョンだといいます。

 それでも圧縮比アップや鍛造アルミ製ピストンの採用、新たに開発したインテークマニホールド(樹脂製)の採用などで、最高出力115馬力、最大トルク143Nmを発揮。

 930kgという軽い車重に、クロスレシオとした5速MTと組み合わせて、吹き上がりがシャープな回転フィールは高評価を得ました。

 そのほかリアブレーキをディスク化、さらに専用デザインのレカロ製シートを標準装備しながら、きわめてお買い得な119万円(消費税含まず)としていました。

 なお、イグニススーパー1600は、JWRCにおいて一時は上位を占め、そのボディカラーから「イエローバレット(黄色い弾丸)」という異名を得ます。

●小型登録車のための専用設計プラットフォームとなった2代目

 2004年11月、スイフトがフルモデルチェンジします。初代が軽自動車の「Kei」や「ワゴンRプラス」から派生したのに対し、2代目は小型登録車専用ボディ&シャシとして設計したモデルでした。

2代目スイフトスポーツ
2代目スイフトスポーツ

 翌2005年9月、ZC31S型「スイフトスポーツ」が生まれます。専用開発された高剛性プラットフォームが功を奏し、スイフトスポーツは大きくレベルアップします。

 ボディは5ドアハッチバックとして使い勝手を上げ、トランスミッションは5速MTに加えて4速ATを設定するなど、購買層の拡大につなげたモデルとして市場に受けいれられます。

 搭載エンジンは排気量を拡大した1.6リッター直列4気筒のM16A型エンジンで、ラリーマシンのようなハイチューンではありませんが、現行モデルまで続く2本出し専用マフラーを装着するためにフロア形状まで専用設計とする力の入れようでした。

 そのM16A型エンジンの最高出力は125馬力、最大トルク148Nmとなりました。

 また、足まわりもリファインされ、モンロー製のダンパーの新採用、ベースの4穴ハブから高剛性5穴ハブへの換装、4輪ディスクブレーキの採用などで、基本性能の底上げを図りました。

 2007年5月の一部改良では、スポーツ走行時のシフトアップでパワーバンドを外れてしまうという声を反映し、レブリミットの引き上げやMTのクロスレシオ化などを実施。スポーツモデルとしてアップデートしています。

貴重な日本車ホットハッチモデル! 歴代「スイフトスポーツ」を画像で見る(16枚)

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