煽られたら「まず譲る」 あおり運転の遭遇時に絶対にやってはいけないこととは

あおり運転に遭わないためにはどうすればいい?

 あおり運転の被害に遭わないためには、常に後続車をはじめ周囲の車の状況に注意を払うことです。車間を詰めてくる後続車は、「ただ早く行きたいだけ」であることがほとんどです。

あおられていると感じたらすぐに道をゆずる
あおられていると感じたらすぐに道をゆずる

「後ろの車が接近している」「もしかして煽られている」と感じたら、すぐに道を譲りましょう。

「譲ったら負け」ではありません。「自分は法定速度を守って走っているのだから道を譲る必要はない」などと絶対に思わないようにしましょう。

 法定速度を守っていても追い越し車線を走り続けることは、車両通行帯違反という法律違反になりますし、命が奪われる事件に発展する危険もあるのです。

 あおり運転の加害ドライバーを擁護するつもりは毛頭ありませんが、あおられる方も自衛策を考えなくてはなりません。

 万が一、進路を妨害されたときには、自車のスピードを落として距離を取る(=先に行かせる)ことを考えます。

 高速道路であれば、路肩の非常駐車帯に停める、サービスエリアやパーキングエリア逃げ込む、出口があれば高速を降りるなど、一般道なら角を曲がる、コンビニやファミレスの駐車場に入るなどして、相手の視界から消えることを考えましょう。

 そして安全な場所に車を停めて(同乗者がいれば煽りに気づいた時点で通報)警察に通報します。

 高速道路では一方向通行が原則ですし、バックやUターンもできませんから、あおり車を先に行かせることをまずは考えましょう。

 高速道路の本線上や路肩で、万が一、バックしてきたり、車から降りて歩いてこちらに向かって来たりしたら、その隙に逃げましょう。本線上で停まって、わざわざ攻撃されるのを待つ必要はありません。

 もし、逃げられない状況となって相手がクルマまで来てしまっても、窓を開けたりドアを開けたりしてはいけません。

 前述の動画で、被害車のドライバーは、「相手のいっていることが聞こえないから窓を開けた」と証言しているようですが、相手のいっていることなど聞く必要はありません。そもそも、話し合いでの解決など無理な相手なのです。

※ ※ ※

 あおり運転の被害に遭わないためには、追い越し車線を走り続けないこと、そして後続車が近づいてきたらすぐに道を譲ること。まずはここからです。

 そして、絶対に相手の挑発に乗ることなく、進路妨害されたときには自車のスピードを落として距離を取って先に行かせることが重要といえます。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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