あのころが懐かしい!イケイケのバブル期に登場した国産名車5選
3ローターのロータリーエンジン搭載車と、水平対向6気筒エンジン搭載のグランドツアラー
●「ユーノス・コスモ」(1989年発売)
当時のマツダは、販売チャンネルの多角化をおこなっており、マツダのほかアンフィニ、ユーノス、オートラマ、オートザムを展開していました。そのなかでもユーノスはプレミアムブランドとして位置づけられていました。
販売していた車種は、「ユーノス・ロードスター」や「ユーノス・500」「ユーノス・800」「ユーノス・プレッソ」などです。なぜかシトロエンの「エグザンティア」なども販売されていました。
そんなユーノスで、フラッグシップモデルとして1989年に登場したのが「ユーノス・コスモ」です。初代「コスモ」は、1967年に世界初の量販ロータリーエンジン搭載車として登場しましたが、このユーノス・コスモは「コスモ」名としては4代目となるモデルとなります。
ユーノス・コスモは、2ローターのロータリーエンジン(RE)「13B」のほか、世界初となる3ローターRE「20B」搭載モデルを用意していました。トランスミッションは4速ATのみの設定でした。
ターボで過給された20Bエンジンは、280馬力/41.0kgmを発生。V型12気筒エンジンのようななめらかさを実現したといわれていました。またこのスペックは国内自主規制値に合わせるための数値であり、当時から「カタログ値よりもパワーがある」などと噂されました。
排気量は1ローター654ccで、20Bエンジンの場合3ローターなので、総排気量1962cc。自動車税区分はREは1.5倍の係数がかけられたので2943cc、レシプロエンジンで3リッターと同じ自動車税率となっていました。
燃費が悪いのがネックで、10・15モード燃費は6.4km/L。市街地や渋滞時走行などでは3km/Lを切ることもありました。
●スバル「アルシオーネSVX」(1991年発売)
スバル「アルシオーネSVX」は、1991年に登場したスバルのフラッグシップ・グランドツアラーです。
ジェット戦闘機のキャノピーを連想させる「ラウンドキャノピー」、Cd値0.29を達成した優れたエアロダイナミクスは、世界的に有名な工業デザイナー、イタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロによるものでした。
搭載されたエンジンは、3.3リッターの「EG33」型の水平対向6気筒自然吸気エンジンで、240馬力/31.5kgmを発生、組み合わされるトランスミッションは4速ATでした。
駆動方式はスバルらしく4WDで、新たに開発されたVTD-4WD(不等&可変トルク配分電子制御4WD)システムを採用。さらに後輪操舵の4WSも採用していました。
もともと北米マーケットをターゲットとしたクルマでしたが、発売タイミングとバブル経済の崩壊時期が重なったこともあり、日本での販売は低迷しました。
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バブル期には、当時の技術の粋を集めたサルーンやスポーツカーが登場しています。いまでは考えられないくらい贅沢な素材やメカニズムを搭載したその国産モデルは、その後の世界のクルマづくりに影響を与えたものも少なくありません。
すでに登場からおよそ30年が経っているため、今回紹介した5台も、中古車市場で程度の良いクルマは多くありません。開発者の熱い魂が詰まったこれらの名車を見ると、イケイケだった当時を思い出す人も多いのではないでしょうか。
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名車とは制限のある枠が生まれてくる物なので得にバブル期の車が優れてるとは思わんけどね。
何かとUCF10系のセルシオが絶賛されている風潮もあるが私は、人気の無かった二代目のUCF20系のA仕様の初期型こそ本来のセルシオの在るべき姿の車だと思ったものだが、ろくに諸元すら見ずに車を診断する素人以下の自動車評論家には呆れるばかりだ
またY31シーマやその原型のY31セドグロ無しにバブル期の車は語れまいに
大衆車でも初代プリメーラやトラッドサニー他、何でも開発費云々で車の良し悪しが決まるなら何でリコール問題は延々解決しないのだろうか?
セルシオについては、おっしゃるとおりで、初代は存在に意義があり、完成度は二代目ですね。トヨタの常で、MR2・ソアラなんかもそうだと思います。初代はカー・オブ・ザ・イヤーとっても、キープコンセプトの二代目は話題性が低いですね。
それと、とにかくこの「編集部」はGT-RとAMGを記事にしたいらしくて、一緒に載せている車はどうでもいいのです。