デートの必須アイテム! 昭和のモテ男が乗っていたデートカー3選

昭和の終わり頃、女子ウケするクルマを総称して「デートカー」と呼ばれるクルマがありました。当時は、そのクルマに乗っているだけでモテたという逸話もあるほどです。今回は、そんな人気だったデートカーを3車種紹介します。

デートカーは華やかなバブル時代のマストアイテム

 バブル時代、女性とデートするためには欠かせなかった「デートカー」。そんなデートカーに乗っていることが当たり前だった当時、モテる男性が乗っていた人気のクルマとは、どんな車種だったのでしょうか。

 デートカーとは、男女がデートのときに使用するためのクルマです。1980年代から1990年代のバブル時代、デートカーは女性とデートをするうえで欠かせないものでした。今回は、当時モテる男性が乗っていた人気のクルマを3車種紹介します。

●デートカーブームを作り出した、ホンダ「プレリュード(AB/BA1型)」

デートカーブームの火付け役的存在のホンダ「 プレリュード」(1987年モデル)
デートカーブームの火付け役的存在のホンダ「 プレリュード」(1987年モデル)

 1982年に発売された2代目「プレリュード」は、デートカーという言葉を生み出した草分け的存在です。

 2代目プレリュードは、当時としては斬新な、車高が低く横幅が広い日本車離れしたデザインとなっており、そのデザインが「カッコイイ」と男性のみならず女性にもウケました。

 また、ヘッドライトはリトラクタブルヘッドを搭載しており、このリトラクタブルヘッドライトがパカッと開いて点灯する姿が「カワイイ」と女性から好評だったのです。

 そして、全車標準装備されていた「電動サンルーフ」や、運転席側から助手席を倒すことができる「リクライニングノブ」も、いいムードを作り上げるのに一役買いました。

 そんなプレリュードは、3代目にモデルチェンジをしても人気は高く、デートカーの中心的な存在でした。3代目プレリュードは、量産乗用車では世界初となる「機械式4WS」を搭載したことでも話題となります。

 機械式4WSとは、ハンドル操作の量に応じて、後輪を前輪と同方向及び逆方向に操舵することで、安定した操舵特性と高い小回り性能を両立させるステアリングシステムです。

 デートカーとして安定した人気を保っていた3代目プレリュードですが、1991年のフルモデルチェンジで大幅なデザイン変更がされたために、4代目プレリュードの人気は低迷しました。

●プレリュードの人気を奪った、日産「シルビア(S13型)」

デートカーやドリフトマシンとしても人気の高かった日産「シルビア(S13型)」
デートカーやドリフトマシンとしても人気の高かった日産「シルビア(S13型)」

 デートカーとして高い人気を得たモデルが、1988年に発売された5代目シルビアです。5代目「シルビア(S13型)」は、当時デートカーとして絶大な人気を誇っていたプレリュードからお株を奪い、若い人を中心に約30万台も販売しました。この販売台数は、歴代シルビアのなかでもっとも販売台数が多いとされています。

 5代目シルビアは、当時では未来的なデザインとされており「ART FORCE SILVIA」という広告コピーが付けられ、グッドデザイン大賞を受賞。

 そのなめらかなシルエットが、女性から好評でした。また、当時すでに希少となっていたコンパクトなFR駆動のスポーティクーペであることから、「走り」を重視する男性からも5代目シルビアは支持を得たのです。

 5代目シルビアがFR駆動になった理由としては、低いボンネットのデザインにするために、FF用コンポーネントではそれに見合ったものがなかったからというためでした。

 しかし、それがユーザーに刺さり、「デートカー」としてだけではなく、サーキットなどで「走る」ためのクルマとしても利用されるようになったのです。

●ハイソカーブームの人気車種、トヨタ「ソアラ(Z10型)」

ハイソカーとしての人気も高かったトヨタ「ソアラ(10系)」
ハイソカーとしての人気も高かったトヨタ「ソアラ(10系)」

 トヨタ「ソアラ」は、1981年に高級クーペとして発売されました。1980年代は日本で「ハイソカーブーム」が訪れており、ソアラもハイソカーとして人気となりました。

 ハイソカーとは「High Society car」を略した和製英語で、「上流階級向けのクルマ」を意味しています。ソアラは、メルセデス・ベンツ「SLクラス」やBMW「6シリーズ」といった、ヨーロッパの高級グランツーリスモを目指して開発されました。

 当時、すでに日産「レパード」が高級パーソナルカーとして、市場に出回っていましたが、性能面でソアラはレパードよりも優位に立ち、それがブランドイメージを高める要因となり、高級パーソナルカー市場で一人勝ちの状態になったのです。

 そんなソアラがデートカーとして人気を得た理由は、やはり「高級感」があるクルマだから。ソアラの最上級モデル「3.0GTリミテッド」は、初代で約400万円、2代目で約500万円となっており、高級車で知られている当時のクラウンよりも高い価格となっています。

 ハイソカーの名に恥じぬソアラに乗っていることで、その男性の経済力の高さがわかり、女性からすると魅力的に見えたのでしょう。

※ ※ ※ ※

 当時は紹介した3車種以外にも、マツダ「ユーノス ロードスター」、「ファミリア」、三菱「パジェロ」、日産「レパード」などが、デートカーとして人気でした。

 デートカーの厳密な定義はありませんが、高級車やスポーツカーなどのステータスがあるクルマがデートカーとして重宝されたようです。

 クルマ離れが騒がれている現代ではにわかに信じられない話ですが、バブル時代では女性に「モテる」ためには、ステータスのあるデートカーが必須のアイテムだったといえます。

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1件のコメント

  1. え?だから何なのですか?
    なんか、筆者の方、常識とか大丈夫ですか?

    今や、こんなの誰も見向かないし興味もない知りたくないです。爺の訳の分からないこだわりですよね?
    違うんですよ、今はレクサスの時代なんです。
    レクサスの4WDに若い子は乗りたいんです。
    オバサンもですよ?
    LINEニュースって本当に、変な人の独りよがり多くて、筆写の方、兵隊に行った話を延々語るおじいちゃんのようですね。

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