人気SUVにディーゼル車登場! 三菱「エクリプスクロス」のググッと力強い乗り味とは
なぜ、ディーゼル車の登場が遅れた?
走りが元気なエクリプスクロスのディーゼル車ですが、ウィークポイントは4WDだけの設定で、価格に手ごろ感があるFF車の用意がないことと、ガソリン車に比べて(4WD同士の比較で)30万円ほど価格が高いことです。
ディーゼルエンジンはエンジン関係にコストがかかるので、ガソリン車より車両価格が高いのは一般的ですが、エコカー減税などで購入諸費用が安く済むので、実際の購入時には約20万円程度の差まで縮まります。
ディーゼル車は力強い走りが味わえるうえに、燃費が良くて燃料の軽油の単価がガソリンよりも安いので、燃料代も安く済みます。そう考えると、ディーゼルモデルはかなり魅力のある選択肢といえるでしょう。
ところで気になるのは、そんな魅力的なパワートレインなのに、どうしてデビューがガソリン車より1年以上遅れたのかということ。三菱の商品企画担当者は次のように話します。
「開発中にディーゼルエンジンのイメージが悪くなる出来事が海外であったこともあり、ディーゼル車が受け入れられるのかどうか、日本での市場動向をしっかり見定めていたためです」
しかし、アンチディーゼルの声が大きいといわれるドイツにおいても、いまなお新車を買う約4割の人がディーゼル車を選んでいます。
ディーゼル車に対して厳しい排出ガス規制が定められている日本では、それがしっかり守られている限りディーゼル車を敬遠する理由は見当たらないといえます。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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