ホンダN-BOXの弟分? 新型「N-WGN」は激化する軽市場で個性を発揮できるか

日本一売れているホンダの「N-BOX」。その弟分的存在として、2019年7月18日に新型「N-WGN」が発表されました。可愛い標準モデルと凛々しいカスタムモデル、ホンダ初を採用したというN-WGNはどんな進化を遂げたのでしょうか。

日本一売れているホンダ「N-BOX」の弟分、新型「N-WGN」登場!

 近年の国内新車市場は軽自動車が人気です。2019年の上半期(1月から6月)の国内新車販売台数(速報値)でも、1位から4位までを軽自動車が独占しています(自販連、全軽自協のデータ参照)。

 そのなかで、1位を独走しているホンダ「N-BOX」の販売台数は半年で13万台を超えており、登録車1位(全体5位)のトヨタ「プリウス」の7万台を大きく引き離しています。

 2019年7月18日に、N-BOXの弟分的存在「N-WGN」が発表され、同年8月9日に発売されます。新型N-WGNは、先代からどのような進化を遂げたのでしょうか。

新型N-WGNは「日常の使い勝手」を意識して開発された
新型N-WGNは「日常の使い勝手」を意識して開発された

 最近の売れ筋軽自動車は、大きくふたつに分けられます。ひとつは、売れ筋モデルのホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」といった全高1700mmを超え、後席スライドドアを備えるスーパーハイトワゴンと呼ばれるタイプ。

 もうひとつは、全高1500mmから全高1700mm未満で、後席がヒンジ式ドアのスズキ「ワゴンR」や日産「デイズ」、三菱「eKワゴン/クロス」、そして今回新型になったN-WGNが分類されるハイトワゴンです。

 この両者で軽の販売全体の7割を占めていますが、近年の軽自動車におけるトレンドは、新車販売台数1位の「N-BOX」に代表されるスーパーハイトワゴンが売れ筋となっています。

 そんななか発売された、ハイトワゴンの新型N-WGNは、通勤・通学や買い物といった日常生活のあらゆるシーンで考えられる使い勝手を追求したクルマとして開発されました。

 新型N-WGNの開発について、開発責任者の古館茂氏は次のように話します。

「新型N-WGNは、『自分のオリジナルの価値基準を持ち、いつでも自信を持って生きている』、そんな生き方に寄り添えるクルマとして開発しました。

 また、『クルマがあると何をしたくなるか、みんなはどんな運転をしているのか、どのような場面で不安を感じ、どうすれば安心するのか』といった多様化する人の生活で、自然体で乗りこなせるクルマになっていると思います」

※ ※ ※

 新型N-WGNのデザイン面では、先代モデルから大きくデザインが変わった丸目の標準モデル、メッキグリルがスタイリッシュなカスタムモデルは凛々しいと、ユーザーから好評のようです。

 どちらもヘッドライトの上にウインカーランプを配置。カスタムモデルのウインカーは細長く、最近流行している「流れて光る」タイプを採用しています。

 N-WGNは、N-BOXのプラットフォームをベースに、燃料タンクを前席の下に収めるホンダ独創のセンタータンクレイアウトの採用によって、広い室内空間と使い勝手の良さを実現。

 今回の大きな改良点として、荷室スペースの使いやすさが挙げられます。新型モデルでは、荷室を低床化して、高さや重みのある荷物を載せやすくなり、備え付けのボードを活用することで上下2段に積み分けた、シーンごとの荷室アレンジが可能です。

これは買い? めっちゃ可愛いN-WGN(標準・カスタム)の違いや収納例を画像で見る(33枚)

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