人気の小型車市場どうなる? トヨタとホンダが新型車投入で日産「ノート」に宣戦布告?
日本では、コンパクトカーは人気のジャンルとして確立しています。最近では、日産「ノート」やトヨタ「アクア」が売れ筋のモデルです。そんななか、ホンダは小型車市場を強化すべく新型「フィット」を東京モーターショー2019でお披露目することを発表しているほか、トヨタ「ヴィッツ(ヤリス)」も登場が噂されています。
激化するコンパクトカー市場で覇権を握るのはどのモデル?
近年、国内市場で人気が高いジャンルは「軽自動車」「コンパクトカー」です。実際、軽自動車規格の誕生から70周年を迎えた2019年には、多くの新型軽自動車が登場しています。
同時に、登録車において売れ筋の日産「ノート」に対抗するべく、話題モデルの登場が噂されているのです。今後のコンパクトカー市場ではどのモデルが覇権を握るのでしょうか。
日本の新車販売市場において、道路事情や環境に合ったジャンルのクルマが人気になるのは必須です。軽自動車ジャンルでは、2019年3月に日産と三菱の共同開発車「デイズ」「eKシリーズ」の新型モデルが発表されました。
また、7月にはホンダの新型「N-WGN/N-WGN Custom」と、ダイハツの新型「タント」が登場することになっています。
軽自動車と同様に人気なのがコンパクトカージャンルです。国内自動車メーカーの販売台数ランキング(登録車)では、トヨタ「アクア」や日産「ノート」が首位争いをしています。
2011年12月に登場したトヨタの「アクア」は、トヨタで最もコンパクトなハイブリッド専用車として、デビューから8年経過した今でも売れ筋のモデルです。
対して、日産「ノート」は初代モデルが2005年に登場し、現行モデルは2012年にフルモデルチェンジした2代目となり、急激に販売台数を伸ばしたのは、2016年に電動パワートレインe-POWERを搭載したモデルを追加したことが要因です。
両者を追いかける形となっている、ホンダ「フィット」は、2013年に現行モデルにフルモデルチェンジして3代目モデルまで世代を積み重ねています。
パワートレインには、ガソリン車とハイブリッド車の設定していますが、「アクア」や「ノート」と比べると販売台数で差を付けられています。
そうしたなかで、ホンダの八郷隆弘社長は、同社の事業方針説明会見にて次期型フィットについて「今秋の東京モーターショーで世界初公開する予定で、新規開発の電動パワートレインi-MMDを搭載する」と述べています。
ホンダの販売店スタッフは、次期型フィットについて次のように話します。
「次期型フィットは、東京モーターショー2019で公開されるのと同時期あたりに発売予定と聞いています。ライバル車の販売が好調ななかでの投入なので、販売店としては早く情報を知りたいところです」
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販売好調な「アクア」と「ノート」に、「フィット」が投入されるという熾烈なコンパクトカー競争が予想されるなかで、もうひとつの刺客が登場を控えています。
それは、トヨタの最もベーシックなクルマとして親しまれている「ヴィッツ」です。最近では、海外名「ヤリス」として世界のラリーで活躍しています。
現行モデルの「ヴィッツ」は2010年に登場し、幾度となく改良やマイナーチェンジを施しています。その「ヴィッツ」が次のフルモデルチェンジで海外名「ヤリス」に名称変更されるという噂もでているのです。
また、北米では、新型「ヤリス」を2019年4月に開催されたニューヨークオートショーで初公開。新型モデルは、トヨタとマツダの業務提携により、マツダ「デミオ(海外名マツダ2)」をベースにしています。
このような世界的な動きのなかで、欧州仕様と日本仕様はデミオベースではない新型モデルを開発しているといい、2019年6月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに登場すると噂されているのです。
そうすると、新型「ヴィッツ(ヤリス)」の日本初お披露目は、ホンダ「フィット」と同じ東京モーターショー2019という可能性も出てきます。
今後のコンパクトカー市場には、販売好調の「アクア」「ノート」に「フィット」「ヴィッツ」が加わり、「コンパクトカーの戦国時代」といえる状況になるかもしれません。
また、「アクア」は「ヴィッツ」をベースに開発されていることから、2020年には新型「アクア」の登場も期待できます。
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