車のチャイルドシート「警告」統一へ 国際基準に合わせた理由とは
年齢にあわせて正しく使いたいチャイルドシート
一般的に「チャイルドシート」といっても、子供の年齢別に応じたさまざまな種類があり、ユーザーは適切に使い分けることが必要です。
「チャイルドシート」と呼ばれるものには、頭を進行方向に向けて座らせることができ、新生児にも対応したタイプのものと、足を進行方向に向けて座らせることのみ可能な新生児に対応していないタイプのものがあります。
新生児に対応したチャイルドシートが後ろ向きに装着できる理由は、強い衝撃がかかった際に未発達な首や体へ衝撃がかかってしまうことを防ぐためです。
後ろ向き装着ができるタイプのものであれば、衝撃を背中全体で受け止められ、衝撃を軽減させることができます。
体が発達するまでは、極力後ろ向きで座らせることが推奨されており、欧州安全基準i-SIZE(R129)では、身長や体重に関わらず生後15ヶ月までは必ず後ろ向きで乗せるように決められています。運転席から赤ちゃんの顔が見えず不安に感じる人もいますが、安全面を考えると後ろ向きに座らせるべきです。
後ろ向きに座らせられる製品のなかには、成長に合わせて前向き装着ができるよう、シートを回転させることができるものも多くあります。赤ちゃんの成長にあわせて適切なチャイルドシートを使用することが大切です。
また、体の発育にあわせて3歳ごろから10歳ごろまで使う製品を、一般的に「ジュニアシート」と呼びます。このシートは、「チャイルドシート」に比べて簡易型のものとなり、成長に合わせて座面のみの製品も存在します。しかし、日本では「ジュニアシート」の重要性はあまり認知されていません。
JAFによると、チャイルドシートの使用率は1歳未満の場合8割以上にのぼりますが、小学生になると約2割まで減少。しかし身長が140センチ未満の場合、シートベルトが適切な場所を通らないことから、体にダメージがかかることから危険です。
法律で定められているチャイルドシート卒業の年齢である6歳を過ぎても、身長140センチまではジュニアシートを使うことをJAFは推奨しています。
チャイルドシートやジュニアシートは、警告ラベルや取扱説明書の指示に従って正しく使うことが重要です。
【了】
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