【今日はなんの日?】日野が大型観光バスの緊急停止システム「EDSS」の搭載を発表
2018年6月12日は、いすゞ自動車が次期大型観光バスとして、「EDSS」を搭載した車体を近日中に公開すると発表した日です。
相次ぐ観光バス事故により、いすゞが高めた意識
2018年6月12日、いすゞ自動車は「緊急停止装置であるEDSSを順次いすゞバスシリーズに搭載し、安心・安全な交通社会の実現に貢献していく」と発表し、「EDSS(Emergency Driving Stop System)」を搭載した次期大型観光バスを近日中に発売すると発表しました。
今から1年前のこの時期は、運転手の労働環境や体調不良などが原因の大型バスによる悲惨な事故が相次いでいました。そういったこともあり、バス運転中の乗務員の疾病など、運転を継続することが困難になった場合の備えとしてEDSSが採用されたようです。
EDSSは、運転中の乗務員が安全に運転できない状態に陥った場合に、乗務員か添乗員が非常ブレーキスイッチを押すか、乗客が客席上部に設置されたEDSSスイッチを押すことで車輌を緊急停止させるシステムです。
スイッチが押されると車外のホーンを鳴らすと共に、ハザードランプとブレーキランプを点滅させることで周囲へ異常を知らせます。万が一のことがあっても、大きな事故に発展させることを防いでくれるシステムです。
2018年7月6日には、いすゞ自動車はEDSSを搭載した新型「ガーラ」を発売。発表よりわずか1ヶ月未満のことでした。
さらに新型ガーラの全長12メートル超のモデルにAMT搭載型を追加しています。また、兄弟車の日野「セレガ」もEDSS搭載の新型を発表するなど、自動車メーカー各社がドライバー異常時対応システムを次々と搭載しはじめました。
ちなみに、客室側に設けられた「EDSS」スイッチが不必要なのに押されてしまった場合は、運転手の判断でそれをキャンセルする機能も備わっています。
なお、「はとバス」では既にこのシステムを備えた新型ガーラを導入済みです。ツアーなどの出発前には、EDSSシステムについて車内アナウンスで説明しています。
【了】
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