スズキが新型「キャリイ」発表 新1.5Lエンジン搭載で動力性能アップ

スズキは小型トラック「キャリイ」の海外向けモデルを発表しました。日本では軽トラックとして人気のキャリイですが、海外では1.5リッターエンジンが搭載され、ボディサイズも一回り大きい仕様で販売されています。

トラックに欠かせない積載性や耐久性が向上

 スズキのインドネシアの子会社であるスズキ・インドモービル・モーター社は、小型トラック「キャリイ」の新型モデルを2019年4月25日に発表しました。

20190508_carry_001 インドネシアなど海外で販売されるスズキの小型トラック新型「キャリイ」

 海外向けの小型トラック「キャリイ」は、1976年よりインドネシアで生産を開始して以来、高い耐久性や扱いやすさで高い評価を得ています。これまでに、インドネシアをはじめとした海外145の国や地域で累計200万台以上が販売され、農業、漁業、建設業、配送業などさまざまな業種で活躍してきました。

 海外向けキャリイは、日本で販売されている軽トラック「キャリイ」とは異なり、1.5リッターエンジンを搭載しています。今回発表された新型キャリイは、高出力で低燃費な新型エンジンを搭載することで、重荷積載時の負荷が軽減されました。

 ボディサイズにも違いがあり、国内向けキャリイが全長3395mm×全幅1475mm×全高1765mmに対し、海外向けキャリイは全長4195mm×全幅1675/1765mm×全高1870/1910mmと一回り大きいサイズとなります。

 なお、日本では1.5リッターエンジンを搭載した小型トラックのキャリイは販売されていませんが、軽トラックのキャリイに加え、室内空間や荷室が拡大された「スーパーキャリイ」が2018年5月にラインナップされ、多くのユーザーのニーズに応えられるようなグレード展開がされています。

 海外向けとして発表された新型キャリイは、農業や建設業などの現場では舗装されていない道路で使用されることがあるため、荷台には各種防錆対策が施されました。また、高剛性サスペンションが採用されて、厳しい環境でも耐えられるような仕様になっています。

 三方開式の荷台は十分な積載量と広さを備えると同時に、地上高を低くして重い荷物の積み下ろしもしやすくなりました。また、室内では室内幅や足元空間に十分な収納スペースを確保することで、使い勝手や快適性も向上しています。

 インドネシアでの新型キャリイの価格は、135万6000ルピアから145万1000ルピアで、日本円では約105万円から112万円です。(100ルピア/0.77円で換算)

 2018年度におけるインドネシアの自動車市場では、小型トラックの販売台数が約1割を占めているといいます。同国でのスズキの販売では、小型トラックが約5割と非常に高いシェアを誇っており、新型キャリイの初年度生産台数は7万台を見込んでいます。

 スズキは、2019年4月よりインドネシアで新型キャリイの販売を開始して拡販を図るとともに、約100か国や地域にも順次輸出していく計画としています。

【了】

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5件のコメント

  1. バイクもクルマも、Asiaなど海外向けが多い物が、これが結構日本でも欲しい人が多いと思わされるデザインだったりクラスだったりする。なぜメーカーは日本でも小分け販売をしてくれないのか?需要を見込む前に海外向けの販売を1度、日本でも検討して欲しいと願ってます。

  2. 農家むけに、欲しい!秋の新米を農協に出荷、30キロ玄米42袋運ぶのに軽トラックでは重量加重です。

  3. 現在スズキの買えない海外米国くらしですが、やっぱり日本で乗っていたスズキが好きだった。無駄のない作りで故障知らず。廃車にする時に持って行ったリサイクル工場では結局自分の車は東南アジアに輸出すると言ってました。5年ほど前にスズキはアメリカ撤退。米国のハイウェーの耐久性は無かったか。舗装のない泥んこアジアで頑張れ!

  4. 農家として同感です。農家や漁師,林業用のトラック,バンも事業用登録できたら良いですね。

  5. 未だに頭の固すぎる旧い体質でぬるま湯に浸かり給料ドロボーの役人はこういう所に新しい事を始めたがらないのは、自分が非難されるか給料が下がるか、リスクが大きな事は完全無視。国民の為の仕事は何一つ役に立たないことを定年までズルズルと楽して食おうと考える連中なので、軽自動車の規格は昭和のまま。

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