最速をかけた熱き戦い!「湾岸Midnight」に登場するクルマ5選【其の1】
メインキャラクターが乗るクルマ以外も個性派揃い
フェラーリ テスタロッサ
メインキャラクターではありませんが、「石田 義章」も非常に印象が強いキャラクターです。人気カメラマンであるこの人も悪魔のZの魅力に惹きつけられてしまったひとりで、愛車はフェラーリ「テスタロッサ」。
石田が駆る純白のテスタロッサは固定ライト化され、特徴であるサイドのフィンが取り外されています。のちに、「地獄のチューナー」と呼ばれた北見のチューニングによって、メカチューンでありながら600馬力というハイパワーを手に入れます。
ベース車両のテスタロッサは、1984年に発売された当時のフェラーリのフラッグシップモデルです。ミッドシップに搭載された5リッターのV型12気筒エンジンは、380馬力の最高出力と48kgmのトルクを誇ります(日本仕様の数値)。5速MTのトランスミッションを介して後輪を駆動するMRレイアウトを採用したテスタロッサは、比較的重心の高いエンジン位置のおかげで走りの性格はグランドツーリング志向ですが、メーカー公表によると0〜100キロの加速は5.8秒、最高速度は300キロを超えるとされています。
低く構えたスタイルとリトラクタブルヘッドライトのテスタロッサは今でもファンが多く、登場した当時は胸を躍らせた子供も多いのではないでしょうか。
「走り続けてくれ、アキオ…。このまま終わりにしないでくれ、アキオ…。そして忘れないでくれ。あの日いっしょに走ったオレを…。」癌に犯されながらも走ることを選んだ彼の言葉からは、湾岸という閉ざされた世界で走るものの生き様を感じることができます。
トヨタ スープラ(JZA80)
2019年春に、17年の時を経てトヨタ「スープラ」が復活することで話題になっています。そのスープラも、湾岸ミッドナイトを語る上で外すことのできないクルマです。
復活を遂げるスープラの前モデルである、A80型スープラを駆るのは、ケイこと「相沢 圭一郎」。かつて「幻の最高速ランナー」と呼ばれた相沢 洸一の息子で、最高速に生き、そして死んでいった父の後ろ姿を追い、自らも首都高を走り始めたキャラクターです。
相沢 圭一郎のスープラは、自らの手によってT78タービンを装備したスープラRZ(JZA80)で、スクランブルブースト時には最大700馬力を発生します。ストーリー終盤では最高出力が800馬力まで高められます。
ベースとなるスープラ(JZA80)は、1993年に発売された2ドアクーペです。トップグレードのRZに搭載されたエンジンは、3リッターの直列6気筒ツインターボエンジンで、最高出力280馬力と最大トルク44kgmを発生します。
トランスミッションには4速ATと6速MTが用意され、リアホイールを駆動するFR方式のレイアウトです。大柄なボディのおかげでスポーツカーというよりはグランドツーリングカー寄りの性格ですが、前後ダブルウィッシュボーンサスペンションとフロント53:リア47というバランスの良い前後重量配分により、非常に扱いやすい性格です(踏まなければ)。
また、スープラの特徴として印象深いのが、まるで戦闘機のようにドライバーを包み込むコックピットで、ここに座りたくてスープラを購入した方も多いことと思います。少し前までは比較的手の届きやすい価格帯で推移していたスープラですが、GRスープラが登場したことにより中古車価格が高騰しています。
この車種もスカイラインGT-Rと同じく年々タマ数が減っていくクルマですから、状態の良いモデルを見つけたのであればすぐに買ってしまった方が良いでしょう。
「いいコトもあるし悪いコトもある、そしてお前はそれを自分でわかっていかなきゃならない。いつもお前がキメるんだ、そしたら転んでも自分で立ち上がれる。いろんな人がいろんなコトを教えてくれる。いいコトが正しいとは限らないし、悪いコトが全てダメなワケじゃない。お前がキメるんだ、すべてーー」
回想シーンで出てくるこのセリフは、父親である相沢 洸一が幼少期の相沢 圭一郎に放ったセリフです。悪魔のZとブラックバードに勝負を挑んだ相沢 圭一郎ですが、パワーに耐えきれなくなったスープラのボディは歪んでしまい、バトル継続不能になります。その後、一線を退くことになりました。
※ ※ ※
ブーストの立ち上がりと共に湧き出るようなパワーを感じるクルマは今でもたいへん魅力的で、今でも多くの人を虜にしてやみません。もしかしたら上記で紹介したクルマをこれから購入する予定がある人もいるかもしれませんが、身をよじるようにして走るのはクローズドコースだけにしておきましょう。
【了】
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