ライトの早期点灯なぜ浸透しない? 来年から「自動ライト義務化」も未だに抱える問題

オートライト機能がないクルマへの対策はどうする?

 最近の新型車には標準化されている「オートライト機能」。しかし、スイッチをオンにしていない限り「オートライト」にはなりません。そのため、自発光式メーターや液晶ディスプレイを採用する車種は、昼夜問わず発光しているため、うっかり無灯火状態で走行してしまうケースが増えているといいます。

メーターパネルやディスプレイが明るいために、ライトを点灯していると勘違いするケースも

 また、「オートライト機能」自体が搭載されていないクルマもまだ多く街中を走っています。これらのクルマに乗っているドライバーはどうしたら良いのでしょうか。

 都道府県の警察や地方自治体では、「早めのライト点灯」の呼びかけ活動を行っています。また、自動車メーカーや大手タクシー会社、商業施設、保険会社などさまざまな業種の企業が賛同する形で「おもいやりライト運動」を行うなど、いろいろな形で全国に広めているのです。

 活動を行っているJAFは、「ヘッドライトを点灯して自分の存在を知らせることが事故防止に有効となります。車幅灯だけだと十分ではありませんので、ヘッドライトを点灯することをお勧めします」とコメントしています。

 JAFが別に行ったアンケートによれば、オートライト機能が搭載されていないクルマは全体の62.8%。そのため、世の中を走るクルマは当分の間、自分で「早めのライト点灯」をしなければなりません。

 そうした背景もあり、単に義務化に頼らずクルマを運転する人自らが「早めに点灯する意味」を理解することが、事故を抑止する最大の方法なのです。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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