“いまは脇役”トヨタ「マークX」販売終了か マークII後継で主柱を期待も時代の波に勝てず
スーチャー装着の最強仕様や6速MT搭載のGRMNなど個性的なモデルも
マークXの駆動方式は後輪駆動で、ボディサイズは全長が4770mm、全幅は1795mmに収まります。価格は2.5リッターの「250G」であれば、歩行者の検知も可能な緊急自動ブレーキなどを標準装着して291万6000円です。
スポーティな3.5リッターの「350RDS」は385万200円と高めですが、2.5リッターの「250RDS」であれば、ショックアブソーバーの可変機能やアルカンターラのシート生地を採用して343万4400円です。V6エンジンを搭載した後輪駆動のセダンではコンパクトで、価格も割安に抑えました。
このほか「250G・Fパッケージ」は、アルミホイールをスチール製に変更して、スマートエントリー&スタートなどを省くことで価格を265万6800円と安くしました。この仕様はレンタカーや社用車に積極的に使われています。マークXを扱うトヨペット店は、法人相手の営業力が強いこともあり、独自の市場を開拓してきました。
現行マークXが発売された時は、モデリスタからマークX「+Mスーパーチャージャー」も発売されました。
V型6気筒3.5リッターエンジンにスーパーチャージャーを装着して、最高出力は360馬力(6400回転)、最大トルクは50.8kg-m(3200回転)と強力です。3.5リッターのノーマルエンジンは318馬力・38.7kg-mなので、最大トルクは約1.3倍になります。
しかも価格は487万3000円から530万3000円なので(当時の消費税率は5%)、動力性能の大幅な向上を考えれば割安でもありました。交通機動隊の覆面パトカーにも導入されています。
さらにマークXには、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けた「GRスポーツ」と「GRMN」も設定されました。GRスポーツは比較的軽いチューニングですが、ボディの下まわりを中心に補強を施して剛性を高め、車高を下げるサスペンションも採用しています。外観には専用のエアロパーツが備わり、ホイールのサイズは19インチに拡大されました。内装にもドレスアップを施しています。
ここまで手を加えて、価格は2.5リッターエンジンの「250S・GRスポーツ」が380万9160円、3.5リッターエンジンの「350RDS・GRスポーツ」は442万8000円です。
そしてGRMNはスポーツ性をさらに高めた仕様で、最高出力などは同じですが、専用の4本マフラーを装着してトルセン式LSD(リミテッドスリップデフ)も採用しています。トランスミッションは専用の6速MTに変更しました。ボディ剛性も高められ、サスペンションは専用にチューニングされています。
マークX GRMNは6速MTなど専用部分が多く、価格は513万円に達します。350台の限定販売で2019年1月11日より予約開始したもののすでに完売してしまい、現時点では購入することができません。
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