激売れN-BOXやスペーシアに対抗? 日産・三菱の新型軽自動車から見るニーズの変化とは

「N-BOX」「スペーシア」はなぜ売れ続ける?

 テレビやラジオのCMで『2018年登録車販売台数日本一』というフレーズとともに、街中でも見かけることの多い日産「ノート」は2018年に13万6324台を販売しましたが、ホンダ「N-BOX(24万1870台)」の約半分となるのです。

 軽自動車市場では、首位を独走するホンダ「N-BOX」と追いかけるスズキ「スペーシア」が好調ですが、売れ続ける理由とはどこなのでしょうか。

 ホンダ「N-BOX」は、国内全体の販売台数において2年連続の首位を獲得しているほか、軽四輪車新車販売台数においては4年連続で首位を維持しています。また、2018年の販売台数は「N-BOXシリーズ」として過去最高(24万1870台)を記録するなど好調です。

 競争が激化する軽自動車市場のなかで、「N-BOX」が売れる理由について、ホンダは次のように話します。

「お客様の声として、先代から室内の広さを好評頂いています。また、『N-BOXからN-BOX』へ乗り替えされる方も多く、2017年にフルモデルチェンジした現行モデルは走行性能が向上したことや、安全性に対するニーズとして、軽自動車でも普通車と変わらない部分が理由です。N-BOXは、走行性能や利便性、安全性など総合的に普通車と遜色がないのが、人気の秘訣といえます」

 対して、ホンダ「N-BOX」を追いかける形のスズキ「スペーシア」は、2018年の販売台数が15万2104台と前年比145.2%という驚異の数字を記録しているのです。

 各社から軽ハイトワゴンタイプが登場するなかで、「スペーシア」が売れる理由について、スズキは次のように話します。

「売れている理由として、まず室内空間の広さ、安全装備の充実、乗り降りの良さなどのパッケージの高さが挙げられます。それ以外にもデザイン性や室内空調を循環させる『サーキュレーター』やエアコンルーバーなどの機能が充実しているのも、ファミリー層に受け入れられている理由といえます」

※ ※ ※

 自動車メーカー各社は、『軽自動車市場』に力を入れ、さまざまなラインナップを展開しています。ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」が販売台数上位に至る理由は、スタイルの違うモデル(標準モデル・カスタムモデル・SUV風モデル)を展開するほか先進安全装備なども充実していることをユーザーに訴求できているのが大きな要因です。 

オールラウンドミニバンの三菱「デリカD:5」にデザインが似ている「eKクロス」

 しかし、ここに日産・三菱の新型軽自動車(デイズ・ek)が新しく採用した高速道路同一車線運転支援技術「プロパイロット(三菱はマイパイロット)」といった最新システムを新たに設定しました。

 また、それぞれの特色として、日産初の自動通報システム「SOSコール」(デイズ)や高い悪路走破性によるアクティブ性(eKクロス)など、軽自動車の戦国時代ともいわれる国内市場において注目のモデルなのです。
 
【了】

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