人気の裏返しなのか!? 盗難件数の多い国産車トップ5
日産が誇る名車も盗難件数上位にランクイン
●4位 レクサス 25件(構成比9.0%)
統計では「レクサス」とひと括りになっていますが、「レクサス」にはセダンやSUV、クーペなど様々なモデルがラインアップされています。
2005年の国内展開開始時は車種も少なかったのですが、統計の2017年11月時点では「LS」「GS」「IS」というセダンのラインナップのほか、SUVの「LX」「RX」「NX」、クーペの「LC」「RC」、ハイブリッド車の「CT」「HS」が揃い、過去には「LFA」という世界限定500台のスポーツカーも販売されました。
現在ではさらにセダンの「ES」やコンパクトSUVの「UX」とラインナップは増えています。
どのラインナップも高価なクルマなことから、今後も狙われる可能性は高いといえそうです。
実際、冒頭で紹介した「リレーアタック」で「LS」が狙われた映像を見た方も多いのではないでしょうか。
●5位 日産「スカイライン」 14件(構成比5.0%)
盗難件数上位5車種のうち、唯一トヨタ以外なのが日産「スカイライン」です。統計では独立車種となった「GT-R」と「スカイラインGT-R」も「スカイライン」に合算されているとのことです。
なかでも「GT-R」は国産スーパーカーとして、欧州のスーパーカーと肩を並べる性能で世界的に人気となっています。
また「スカイラインGT-R」は、ほぼ日本専売モデルだったこともあり、いまでは海外に中古車が輸出され、程度が良い中古車は新車価格を遥かに上回るほど価格高騰してしまっています。
そうした背景もあり、ここ3年間で盗難件数も増えてしまったというのが実情でしょう。
とくに注意すべきは、純正の盗難防止装置が未熟だった時代の「スカイラインGT-R」です。盗みやすく高く売れるということは、窃盗犯にしてみれば“オイシイ”クルマだということです。
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ここで紹介した5車種以外でもトヨタ車の盗難件数が多い傾向があります。またトラックも上位14位以内にランクインしています。
クルマに搭載されている盗難防止装置は決して万能ではありません。むしろ進化してもそれを破るイタチごっこな状況です。
メーカーも手をこまねいているわけではありませんが、とにかく盗難に関する情報を注視して、自衛する必要もあります。
【了】