モデルチェンジは失敗だった!? 新型にしたら販売が低迷したクルマ5選

人気だったクルマが、モデルチェンジで人気がなくなってしまうことがあります。デザインやスペックなどの路線変更や、クルマや市場のニーズが変わったことが原因ですが、そんな不人気だったクルマに5台に注目してみます。

モデルチェンジが必ずしも成功するとは限らない

 新型車が発売されると、かつては4年から5年、近年では6年から10年の周期でフルモデルチェンジが行なわれるのが通例です。

「クラウン史上最大の失敗」と揶揄された4代目「クラウン」

 フルモデルチェンジには開発費や生産設備の刷新、宣伝など100億円単位の莫大な投資が必要といわれていますので、新型車が売れなかったらメーカーにとって大きな打撃となります。

 そうならないためにも、メーカーは市場動向やニーズを徹底的にリサーチして新型車を発売するのですが、それでもすべてのクルマがヒット作になるわけではありません。

 フルモデルチェンジしたら販売台数が先代よりも低迷してしまったクルマもあるくらいです。そんな残念な結果になってしまったクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●4代目トヨタ「クラウン」

当時、最先端の技術が投入されていた4代目「クラウン」

 1971年発売の4代目「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインを持ってデビューしました。

 通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級セダンとは一線を画するデザインや、いまでは普通になったボディ同色バンパーなど、先進的なルックスは賛否が分かれ、販売台数は低迷してしまいました。

 有名なフレーズで「クラウン史上最大の失敗」といわれましたが、その理由はライバルの日産「セドリック/グロリア」に販売台数で下回ってしまったことにあります。

 しかし、後のモデルまで続く「スーパーサルーン」というグレード名を最初に冠し、電子制御燃料噴射装置、横滑り防止装置、電動リクライニングシート、アイドリングストップ機能など当時最先端の装備を採用していました。

 また、高級サルーンの大排気量化に対応した2.6リッターエンジン車の追加や、高速道路網の整備が進むことを見据え静粛性と燃費向上を狙った5速MT車の追加など、実際は「一歩先を行く」クルマでした。

 1974年に、直線基調で重厚感のある5代目「クラウン」にモデルチェンジして商業的には成功を収めますが、4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く、現在も旧車イベントなどでは良好な状態の4代目「クラウン」を目にすることができます。

●ホンダ「CR-X デルソル」

硬派なユーザーには受け入れられなかった「CR-X デルソル」

 1992年に発売の「CR-X」シリーズ3代目となった「デルソル(delSol)」は、「トランストップ」と呼ばれた電動オープンルーフ(手動の脱着式もあり)を備えた2ドアクーペで、それまでの4人乗りから2人乗りになりました。

 上級グレードのエンジンは同時期の「シビック SiR」と同じ1.6リッター直列4気筒DOHC VTECで、最高出力は170馬力と当時のクラストップレベルです。

 しかし、電動オープンルーフによる車両重量増によって、ピュアスポーツだった先代までの「CR-X」のイメージが薄れてしまいました。

 2代目まではジムカーナなどのモータースポーツで大活躍しましたが、3代目は後継車とは思えないほどの変わりようだったため、スポーツドライブを指向するドライバーから敬遠されてしまいます。

「デルソル」はスペイン語で「太陽」を意味します。スポーティさを持ちながら、スイッチ操作で手軽に陽光を浴びてオープンエアドライブを楽しめるクルマでしたが、「CR-X」には求められてはいなかったのかもしれません。

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