交差点の手前で左に寄るのは正しい? 左折時にこそ譲り合いが必要な理由は
交差点で左折をする前に、交通ルールどおりにすれば事前に左側へ寄せることとなっています。この行為はいったい何のためにしているのでしょうか。また、どのくらい寄ればよいか教習所がどのような指導をしているのか聞いてみました。
左側に寄せる行為について意見が真っ二つに
交差点で左折をする際、手前でクルマを道路の左側に寄せる行為があります。かつてこの行為を巡って、ネットが騒がしくなったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
2017年の某日、ロードバイク(自転車)に乗った男性がSNS上に「クルマから執拗に幅寄せをされた」という内容の文章を投稿し、大きな波紋を呼びました。
投稿に対し、クルマ乗りの方から「バイクや自転車のマナーの悪さ」を批判するコメントや、バイク乗りの方からは幅寄せを「怖い」と感じたというコメントが寄せられていました。
「バイクのマナーの悪さ」を指摘するコメントのなかには「交差点手前でウインカーを出していても、隙間に飛び込んでくる」、「二輪車を巻き込んでしまった際の過失を考えると、幅寄せしてでも防衛をするのは当然」といった意見があり、クルマを道路の左側へと寄せる行為は必要と考えているドライバーが多かったようです。
対して、クルマが寄せてくる行為を「怖い」と感じたバイク側は、極端に幅寄せをされた経験や、左折するわけでないのに進路を塞がれたといった例を挙げています。
交差点手前での巻き込み事故を防止する観点から、左へ寄る行為は必要と考える人が多くいるなか、スピードが遅い原付バイクや自転車を前に行かせたくないと考えるドライバーもいるようです。
では、左側に寄る行為は、法律でどう規定しているのでしょうか。また、教習所ではどのような指導を行なっているのか、聞いてみました。