走り屋からヤンキー仕様まで クルマ漫画の主人公が乗るクルマ5選

走り屋漫画に登場するホットなクルマたち

●3代目シビック(ナニワトモアレ)

「ナニワトモアレ」に登場する通称「ワンダーシビック」は、実際に湾岸族に人気のあった車種

 「ナニワトモアレ」は、南勝久が描いた、1990年代前半の阪神高速1号環状線を走っていた走り屋たちの物語です。2000年から2007年まで連載の「ナニワトモアレ」と、2007年から2014年までの「なにわ友あれ」に分かれています。

 実際に当時の阪神高速1号環状線では、週末になると「環状族」がドライブするホンダ「シビック」が、右に左に車線を変えながら先行車をパスして行く光景を何度も見ることがありました。

 主人公たちの「トリーズン」という環状族チームの初代会長「ヒロ」が乗っていたのが「ワンダーシビック」(3代目・AT系)です。

 ZC型エンジンの排気量を1.6リッターから1.75リッターにボアアップし、VTECエンジンの「シビック」を楽々置き去りにする仕様でした。

 その他の登場車種も「グランドシビック」(4代目・EF系)はもちろん、トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」、「スターレット」、日産「シルビア」、「スカイラインGTS-R」など、実際に環状族に人気のあった車種が大半を占めています。

 ハンドルやシートなどのディテールに至るまで精巧に描かれている点と、セリフがすべて大阪弁なのもこの漫画を印象深いものとしています。

●初代MR2(オーバーレブ!)

「オーバーレブ!」に登場する初代「MR2」(画像は自然吸気モデル)

「オーバーレブ!」は山口かつみが描いた、ケガで短距離走選手の夢を絶たれた少女の物語です。主人公は、峠道で日産「シルビア(S13型)」をドリフトさせていたランジェリーパブ勤務の女性ドライバーに魅せられてクルマに憧れます。その後トヨタ「MR2 スーパーチャージャー(AW11型)」を購入し、走り屋の世界へと飛び込み、ラリードライバーとして活躍するというストーリーです。1997年から2004年まで連載されました。

 ブローした「MR2」のエンジンを、勤務先の解体屋に入った「カローラレビン(AE92型)」に搭載していた4A-GZE型に仲間たちと一緒に換装したり、ドライビングスキルに合わせて「MR2」のチューニングが進んでいくなど、初心者がどんどんとクルマに詳しくなっていく様が描かれています。

 初代「MR2」以外にも「シルビア スペックR(S15型)」や「シビック SiR(EG6型)」、「RX-7 Type RS(FD3S型)」などの走り屋御用達のクルマが多数登場するので、それを見るだけでも楽しくなります。

●初代フェアレディZ(湾岸MIDNIGHT)

「湾岸MIDNIGHT」に登場する「悪魔のZ」のイメージでモデファイされた「フェアレディZ」

 「湾岸MIDNIGHT」は、楠みちはるが描いた人気漫画で、主人公が乗る「悪魔のZ」(S30型・初代フェアレディZ)と首都高速で公道バトルを繰り返す、クレイジーな数多くの挑戦者達の物語です。

 1990年に不定期連載が開始された後、版元が変わり1991年から2012年まで連載し、さらに2014年から2015年にかけて元の版元で連載します。2016年には再度別の版元で連載するなど、20年以上に渡り版元を変えてのシリーズ連載なので、有名なコミックですがすべてを読んだ方は少ないかも知れません。

 ディスコでウェイターのアルバイトをする高校生の主人公が乗る「フェアレディZ」は、初期ではφ89ピストンとLD28(2.8リッターのディーゼルエンジン)クランクによるL28改3.1リッターエンジンに、三菱重工製TD06タービンをツインで装着した500馬力仕様で、最高速度300km/h以上。

 対する「首都高速湾岸線の黒い怪鳥・ブラックバード・湾岸の帝王」と呼ばれる、ライバルの大学病院に勤務する形成外科医が乗るポルシェ「930ターボ」は700馬力を発揮。両者の共通点として、生活に必要なこと以外にはお金を使わず、すべてをクルマにかけていることです。

 ほかにもシリーズ中にはフェラーリ「テスタロッサ」や日産「スカイラインGT-R(R32/R33/R34型)」「フェアレディZ 300ZX(Z31型)」、ホンダ「S2000(AP2型)」、トヨタ「スープラ RZ(JZA80)」、マツダ「RX-7(FD3S型)」などが細かく描かれていますので、スポーティカー好きは読んでいて飽きない作品になっています。

【了】

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