なぜSUV人気と言われる? 売れている販売上位はSUVではないハイブリッド車の謎
SUVハイブリッドも多様化している
世界的な状況を見る限り、「ハイブリッド」や「電気自動車(EV)」が今後の主力となることは予想でき、ユーザーの意識も徐々に移り変わっています。
世界初の量産電気自動車「i-MiEV」を2006年に発表し、ラインナップの多くにSUVも展開する三菱にも『SUV人気』と『ハイブリッド』を兼ね備えたモデル「アウトランダーPHEV」が存在。
2012年に発表され、世界で最も売れているプラグインハイブリッドモデルとして、欧州でも人気が高く
人気です。三菱関係者は、日本での販売状況やEV・PHEVとハイブリッドの違いについて、次のように説明しています。
「確かに、『SUV』と『ハイブリッド』の要素を掛け合わせると売れるような商品にはなるかと思います。
三菱に関していえば「アウトランダーPHEV」はミドルサイズで、従来のハイブリッドとは違いPHEVを採用していることから、価格帯的にも他のモデルより手が届きにくいということがあります。
また、成り立ちとしても市販化されているSUVハイブリッドモデルは、『ガソリンからハイブリッド』という流れで生まれているのに対して、三菱は『EVからのPHEV』という面でも狙っている部分が違います。
そのため、上記の売れる要素とは違う方向性になり、『SUVのハイブリッドモデルだから売れる』には当てはまりません」
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単純に『SUV』と『ハイブリッド』を合わせれば売れる訳ではありません。しかし、それでも自動車メーカーが大幅に販売台数を延ばすことの無い、SUVモデルに力を入れる理由にはグローバル化が関係しているのです。
国内では、爆発的な売れ行きが無くてもある程度売れる商品であれば良く、そこにハイブリッド人気の高い欧州と広大な面積を誇る大陸を移動でき、ある程度の走破性能を兼ね備えていれば、グローバルでの販売台数を見込むことができます。
こうした背景のもと、自動車メーカーは『SUV』と『ハイブリッド』の価値を認め、開発に力を注いで続々とモデルを投入しているのです。
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