まるで別のクルマ!? マイナーチェンジで大変身したクルマ5選
新車、新型車がデビューすると数年でマイナーチェンジを行ないます。時間が経つにつれて失われてしまう、商品力をアップさせるためということが理由の多くでしょう。そこで、マイナーチェンジでガラッと印象を変えた国産車のなかから、5車種をピックアップして紹介します。
マイナーチェンジでガラッと印象を変えたクルマたち
ほとんどのクルマは新型がデビューすると数年でマイナーチェンジを行ないます。理由としては時間が経つにつれて失われてしまう、商品力をアップさせるためということが多いでしょう。
昔はフルモデルチェンジの周期は4年ほどで、マイナーチェンジは2年というのが定番でした。現在は新車が出ると10年近く売るのが珍しくないので、何度もマイナーチェンジを行なうこともあります。
ひとくちに「マイナーチェンジ」といっても種類はいくつかあります。通常マイナーチェンジで行われる内容は、安全装備の追加などメカニズムに関わる変更、サスペンション設定やエンジンコントロールの改善、カラーリングの追加や変更などにとどまります。
しかし、フルモデルチェンジではないものの「フェイスリフト」とも呼ばれるように大幅な外観デザインの変更や、エンジンやトランスミッションの更新など大規模な変更が行われる、通称「ビッグマイナーチェンジ」や、もっと細かな変更が毎年のように行なわれる「年次改良」といわれるものもあります。
そこで、フルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジでガラッと印象を変えた国産車のなかから、5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「プリウス」
現行のトヨタ「プリウス」は4代目として2015年に発売されました。先代からボディサイズを大きくしたにも関わらず、燃費も向上させるなど、トヨタとしては自信作だったはずです。
ところが、販売台数は先代までの勢いがなく失速感は否めませんでした。とくに北米の評価で顕著だったのがデザインについてです。
デザインの意匠を変更し、後に発売された「プリウスPHV」がおおむね好評だったこともあり、余計に「プリウス」のデザインが酷評されてしまいました。
そこで、2018年12月、ついに前後のデザインを変更することになり、ロサンゼルスモーターショーで発表されました。
これまで縦基調だったヘッドライトとテールライトを横基調に変更し、それに伴いバンパーなども改修され、大きく印象を変えています。
現時点(2019年1月)では、まだ本格的なデリバリーが始まっていないため不明ですが、販売台数がどうなるか注目です。
●三菱「デリカD:5」
三菱「デリカD:5」のデビューは2007年で、じつに10年以上ものロングセラーなモデルとなっています。
ミニバンでありながら本格的な4WDシステムを搭載し、優れた悪路走破性を実現。後にクリーンディーゼルエンジンが追加されるなど、唯一無二のミニバンSUVとして、アウトドア好きのファミリー層に絶大な人気を誇っていました。
しかし、一般のユーザーからは日産「セレナ」やトヨタ「ノア」3兄弟や、「アルファード/ヴェルファイア」の方が、使い勝手やデザインなどトータルで人気があるのが実情です。
そこで「デリカD:5」は2018年11月に大規模なデザイン変更が行なわれるに至りました。これまでのオフロードをイメージするようなアクティブな印象から、都会的な重厚感をもたせたデザインに。
評価は賛否両論あるようですが、従来型(ガソリン車のみ)も併売されるので、選択肢は残されています。