年末怒涛のレース参戦 2チーム掛け持ちでダブル表彰台!
タイのレースは柔軟性に満ち溢れています。なんと1つのレースへ同時に2チームでエントリーしました。日本の常識では考えられないことが海外のレースでは起こります!
二台に乗ってダブル表彰台?
タイ王国でレースに参戦してきました。首都バンコクから380キロほど離れた内陸にあるブリーラムサーキットで10時間耐久レースに挑んだのです。そのレースはタイ最大の耐久レースであり、一周約4.5キロのサーキットなのに、80台ものエントリーを受理しています。
マシンの性能やドライバーの技量は様々ですから、混乱必至です。クラッシュやマシントラブルは多発し、その間隙を縫って立ち回らないと自らもリタイヤに追い込まれてしまうかもしれません。
幸いにも僕が乗った2台とも表彰台に立ちました。大きなトロフィーをふたつもいただいたのです。そう、2台に乗って、二つのトロティーです。
日本の常識では、ひとつのレースで2台を走らせることはありません。そうです、日本のモータースポーツをご存知の方は、僕が2台を走らせ、二つのトロフィーを手にしたと聞いて不思議に思ったかもしれません。
ですが、海外ではとくに不思議なことではないのです。10時間や24時間といった長距離型の耐久レースでは、ふたつのチームを掛け持ちすることがときにはあるのです。もちろん一般的ではありませんよ。例外的に認められているのです。
しかも、僕がドライブすることになった経緯が不思議なものでした。実は1台のチームに乗ることは日本を経つ前から決まっていました。それはそうですよね。プロのドライバーがプラプラと遊びに行ったついでにレースをするというわけには行きませんから。事前にしっかりと契約書を交わして遠征したのです。