バリトンボイスのような排気音と軽快なヒラヒラ感 トライアンフ新型2車種の走行フィーリングとは?
フロント19インチというホイールサイズが生み出す走行フィーリング
「ストリートツイン」の試乗会には、身長160cm前後の女性も参加されていましたが、足つき性に関しては優れています。一方、フロントホイールが19インチ化され、タイヤの厚みも増した「ストリートスクランブラー」は、シートがやや高めに設定されているので、足つき性という面ではストリートツインよりも劣る印象を受けました。
走り出すと、右足の膝の内側を通るアップタイプのマフラーから奏でられる音は、ダウンタイプの「ストリートツイン」より迫力があるように聞こえます。
また、フロントホイールが19インチ化され、オフロードにも対応するブロックパターンのタイヤを装着する「ストリートスクランブラー」は、舗装されたコーナーを走る限りでは「ストリートツイン」よりもマッタリとした印象を受けました。
もちろん、舗装されていないダートや、高速を使ってのツーリングを行ったわけではないので、そのすべてをお伝えすることはできませんが、エンジンや車体に共有パーツを多く使用するこの2機種は、それぞれに個性のある仕上がりとなっています。
乗り味については、個人の感覚によるものが大きいでしょうが、実際車体に触れ、試乗し、新型を目にすればトライアンフ・ジャパンの野田一夫社長もいうように、その“質感の高さ”や、“ビギナーからベテランまで、幅広い層を取り込む魅力”を感じ取れることでしょう。
この走りと充実装備にして、105万600円からという価格(消費税込)設定や、純正で用意された120を超えるカスタムパーツなど、さらに奥深い楽しさを共有できる新型「ストリートツイン/ストリートスクランブラー」は、まさしく“所有”してこそ、本当の価値がわかる一台かもしれません。
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