発売から50年オーバーも!? 隠れたロングセラーなクルマ5選
日本中が価格に驚いたあのクルマ
●スズキ「アルト」
スズキには軽自動車が360ccだった時代から「フロンテ」というモデルがありました。そのフロンテと併売するカタチで1979年に発売されたのが2BOXタイプの「アルト」です。
軽自動車税や保険の額は商用車が優遇されており、「アルト」は商用車(4ナンバー)として販売されました。なお、同時期から発売された乗用に使用する軽自動車のほとんどは4ナンバーになりました。
エンジンは当初は直列3気筒550ccの2ストロークで、フロントに搭載しフロントタイヤを駆動するFFとなっていました。エンジンは後に4ストロークに切り替えられています。
初代「アルト」で大いに話題となったのは47万円という、驚異的な低価格でした。徹底的なコストダウンの結果で実現されました。この低価格により「アルト」は大ヒットし、スズキを代表する軽自動車へとなりました。
初代から39年経った現行モデルは8代目として2014年に発売されました。価格は84万7800円からと、初代と同じく低下価格を実現しています。
また、ベーシックモデルのMT車では610kgという、他に類を見ないほどの軽量化を実現しています。
●マツダ「ボンゴ」
マツダ「ボンゴ」は1BOXタイプのバンと、キャブオーバータイプのトラックという商用車です。誕生は1966年で、2018年で52年を迎えます。
初代「ボンゴ」は800ccの直列4気筒OHVエンジンをリアに搭載して、リアタイヤを駆動するRRとなっていました。
トラック、バン、コーチが同時に発売され、コーチはバンのボディに3列シートを搭載して8人乗りとした乗用モデルで、いまのミニバンのはしり的存在でした。
初代「ボンゴ」最大の特徴は「超低床」設計でした。床面地上高はトラックで460mm、バンで450mmという大人の膝ほどの高さで、商用車としての使い勝手の良さが追求されています。
現行モデルは1999年に発売され4代目になります。商用車ではモデルチェンジをあまり行なわないため、発売から52年経っても4代目です。しかも現行モデルも19年販売しているのは驚きです。