安いクルマより絶滅が危惧される? 1000万円以上のMT車5選
MTモデルが減少しているBMWでMTが選べるMクーペ
●BMW「M4 クーペ」1182万円
BMWの高性能モデルに与えられる「M」ですが、これは文字通り「M社」が出掛けたことを証明しています。「M社」はBMWの子会社で、モータースポーツ関連と高性能車の研究開発を行なっています。
BMWといえどもMT車のラインナップは減少していて、かつては「7シリーズ」や「5シリーズ」でもMTが選べました。
今回紹介する「M4クーペ」は2ドアの「4シリーズ」の高性能版として2014年に発売されました。エンジンは3リッター直列6気筒ツインターボで、最高出力は431PSになります。
先代(M3クーペ)は4リッターV8エンジンを搭載していましたが、「M4」になった時にBMW伝統の直列6気筒エンジンに戻されました。
「M4クーペ」では6MTを選ぶことができますが、セダン版の「M3」では7DCTのみとなっています。サーキット走行までも考慮された「M4 クーペコンペティション」でも6MTが用意され、こちらは450PSまで出力アップしています。
MT車少なくなっている現状でもBMWはこの6MTを新たに開発し、先代モデルと比較して12kgの重量削減と、さらなるコンパクト化を実現しています。
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F1を頂点とするモータースポーツの世界でも、クラッチを使うことなくシフトアップ・ダウンができるセミATが主流となっています。
モータースポーツの場合は速く走ることが目的なのでセミATやAT化は自然の流れです。しかし1000万円オーバーとはいえ市販車の場合は公道を走るユーザーがほとんどですから、速さだけでなく自らシフトを操る楽しさも残してほしいところです。
【了】