メルセデス・ベンツ新型Cクラス 堅実に進化を続ける主力モデル 新たなパワートレイン搭載の「C200」はどんな走りを実現?
メルセデス・ベンツ新型Cクラスは、車両の大半のパーツを変更し発表されました。新たなパワートレインを搭載した「C200」は、どのような走りをするのでしょうか?
メルセデス・ベンツの商品力は、バランスがなせる技
メルセデス・ベンツ、長年にわたり日本市場で強力なブランド力を発揮しながら好調な販売を続けています。その原動力は、販売力もありますが、基軸には間違いなく商品力があります。ここ近年で目を見張るのは、新型Aクラスのようにこれからのクルマ社会を牽引する革新的な機能を搭載して進化を見せつけるクルマと、Gクラスのように大きく進化させ、その進化をひた隠す堅実なモデルがあります。いうなれば、攻めと守りのバランスがとても良いのです。
マイナーチェンジが施された新型Cクラスは、メルセデス・ベンツとして販売の核をなすモデルです。2016年度は、メルセデス・ベンツ全体の26.3%に相当する17760台を販売し、2017年度は同様に24.2%の16560台を販売しています。今でも市場から受け入れられ、好調なモデルだからこそ、より堅実な進化を選んだのでしょう。
今回のマイナーチェンジは、オーナーで無い限り内外装の変化から即座に新型であることは把握しづらく、デザインに対する市場の評価も高いので、基本テイストはまったくといっていいほど変えていません。
厳密に言えば、フロントとリアバンパー周りのデザインが変更されました。フロントライトは、上位クラスのモデルに採用されているマルチビームLEDヘッドライトが採用されています。
内装は新色が追加され、さらにセンターモニターが10.25インチに大型化されており確実に以前よりも視認性も上がりストレスのない移動が可能になりましたが、これもまたオーナーで無い限り気がつく要素ではないでしょう。
これだけ保守的に思える進化を遂げながらも、メルセデス・ベンツの凄さは、クルマを構成する約半分に相当する6500点以上のパーツを変更している点です。いうなれば、目に見えない要素を鍛え上げることに今回の進化の価値はあり、それはオーナーになり触れるほど魅力が滲み出てきて満足度が上がるということです。