日産が世界最高の凄い救援トラック披露 「究極」と名付けた高機能装備車両の内容とは

世界最大のカスタムカーショーSEMAで3年ぶりにメーカー出展した日産は、他の自動車メーカーにはあまり見かけることのない「災害救助」をテーマにした2台のピックアップトラックが出展されました。しかも「究極」と名付けられ、これまでにない高機能な装備を備えています。

日本導入されていない、日産ピックアップトラック「タイタン」

 2018年のSEMAで3年ぶりにメーカー出展を果たした日産ブースには、他の自動車メーカーにはあまり見かけることのない「災害救助」をテーマにした2台のピックアップトラックが出展されました。1台はアメリカ赤十字との提携で生まれた災害救援車で、車内での献血や、そこで集められた血液を運ぶ血液運搬車としても機能します。もう1台は自然災害などで孤立した動物を救護するため、あらゆるリスクに対応する動物救護車で、これまでにない高機能な装備を備えています。2台を詳しくご紹介します。

今回のSEMAでワールドプレミアした、タイタンベース究極の動物救護車「PAWS ONE」

 まずは、これら2台の特殊な機能を持った車両のベースである、「NISSAN TITAN(日産タイタン)」についてご紹介しておきます。

 日本で「タイタン」という名がつくトラックといえば、マツダ・タイタン(5代目からはいすゞ・エルフのOEM)がおなじみですが、アメリカでタイタンといえば、NISSAN TITANというピックアップトラックになります。

 TITANは2003年にデビューした日産初のフルサイズピックアップトラックで、現行モデルは2015年に発売された2代目となり、米国ミシシッピ州キャントン工場にて生産されています。エンジンは5.6リッターV8のガソリンエンジンと、カミンズ製5リッターV8ターボディーゼルエンジンの2種をラインナップ。

 ちなみに、タイタン以外にも日本では販売されていない北米市場向けのフルサイズピックアップトラックとしては、トヨタ・タンドラやホンダ・リッジラインといったモデルがあります。

米国赤十字社と提携して誕生「Nissan Ultimate Service TITAN XD」

 SEMAショーに出展されるデモカーといえば、ほとんどが華やかでパワフルなカスタム&チューニングカーですが、日産ブースに出展されたこちらのタイタンは、少し他とは様相が異なっていました。

「日産の究極サービス車」と名付けられたタイタンは、アメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)と提携して誕生したタイタンXD(ディーゼル)をベースにした災害救援活動のための車です。

米国赤十字社と提携して誕生した「Nissan Ultimate Service TITAN XD」

 この車両は、米国赤十字に過去5年間で250万ドル以上集まった寄付をもとに開発・製造が行われたといいます。「究極サービス」と名付けられたくらいですから、非常にたくさんの優れた機能を持っています。たとえば電力は太陽光発電機で供給され、Wi-Fiホットスポットは車内に設置されています。車で移動しながら、災害ボランティアなどへ向けた司令塔の役割も果たします。

 さらに、このタイタンは災害時の救護活動はもちろん、赤十字社のシステムに沿った献血に関わる装備も万全で、特別設計されたビルトイン冷蔵庫を備え血液供給車として機能することも可能とのこと。

 もちろん、救助と救援を行う隊員のために良い休息をとってもらうべく快適な休息所としての機能も兼ねており、コンロ、電子レンジ、冷蔵庫を備え休憩するために必要な場所を提供することができます。

日産のフルサイズピックアップトラック「タイタン」の画像をチェック(16枚)

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