日産が世界最高の凄い救援トラック披露 「究極」と名付けた高機能装備車両の内容とは
世界初公開された、「究極の動物救護車」
もう1台は、タイタンベースにした究極の動物救護車「PAWS ONE」。今回のSEMAでワールドプレミアとなりました。この「PAWS ONE」は、自然災害時および自然災害後の支援を目的とした新しい動物救助隊のAnimal Rescue Rigs(ARR)と協力して開発されたとのこと。
ちなみにPAWとは「動物の足」を意味する英語で、タイタンのボディにもロゴマークがプリントされています。同車両は台風や洪水、地震などによって孤立したり、ケガをしたりした動物たちを救助し、保護するための車です。
ARR(アニマル・レスキュー・リグ)の取締役会長ニック・マイルズ氏は「2018年はハリケーン『ハービー』をはじめ、全米で激甚災害が複数発生しました。しかし、苦しんでいるのは人々だけではありません。ペットもハービーの余波で異常な苦難に直面しました。私たちのARR(アニマル・レスキュー・リグ)では救助される人間と動物たちができるだけたくさん再会できるような手助けをこれからも続けていきます。このたび発表された『PAW ONE』はこのような動物を救助するための完璧な装備を持っています」とコメントしました。
屋根には米軍特殊部隊でも使われている救命いかだを搭載
「PAWS ONE」には、ラフカントリーの6インチリフトアップキットを始め、悪路を走破するための装備が多数備わっています。また、洪水や津波などで水上の捜索救助活動のためには、屋根の上に取り付けられた米軍特殊部隊が使用しているゾディアック救命いかだもトラックの上部に取り付けられています。
2019年にはシャベルや水ろ過システム、格納ユニットなどを追加した「PAWS TWO」が発表される予定で、高度な技術を備えた捜索救助隊員とタイタンの扱いに関して専門の訓練を受けたスタッフと共に運営される予定とのことです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。