初代から新型「デリカD:5」まで 唯一無二のミニバン、三菱「デリカ」50年の軌跡を振り返る
すべてが新しい「デリカD:5」誕生
5代目「デリカ」となる「デリカD:5」は「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」の融合を開発テーマに、走行性能、ボディ構造、室内環境に至るすべてを新設計し、2007年1月に発売されました。
エクステリアは歴代「デリカ」伝統の十分なグランドクリアランスを持つもので、デザインは先代の「デリカスペースギア」と変わって直線基調となりました。ほかにも先代と比べ、地上高は20mm増、全高は100mm減としつつも、室内高は100mm増大させるなど、効率的なパッケージングとなっています。
オンロードでの軽快な走りと、オフロード性能の両立のため、2.4リッター「MIVEC」エンジンを搭載し、4WDシステムは走行状況に応じて、前後輪へのトルク配分を適正にコントロールする電子制御式4WDを採用。3つの走行モード(2WD、4WDオート、4WDロック)の切り換えを可能としました。
2012年にはミニバンとしては初となる2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載。ミニバンに求められる低燃費とSUVに求められる力強い走りを両立しました。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアをマルチリンク式とした4輪独立懸架で、オンロードの乗り心地と、オフロードの走破性を両立しています。
そして、「デリカ」誕生から50年となる2018年、「デリカD:5」は他にはない、唯一のオールラウンドミニバンというコンセプトを継承しつつ、エクステリアのリフレッシュと質感の向上、先進安全装備が加えられ、生まれ変わりました。
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