4年ぶり3度目の復活! ホンダ新型「インサイト」年内に発売 なぜ消えては復活を繰り返すのか

新型「インサイト」が日本国内で復活する理由

 新型「インサイト」の商品企画を担当する間俊輔氏は、ホンダ内におけるポジショニングや訴求ターゲットについて、次のように話します。

――シビックやアコードとの違いを教えてください。

 新型「インサイト」はハイブリッド専用車です。2017年に投入したシビックは“走る楽しさや所有する歓び”で、まさにクルマを所有して楽しむ人ががメイン。今回のインサイトは、一段上級なクルマとして、クルマの本質的価値や国内で重宝されるハイブリッドという部分を妥協なき形で提供するモデルとして考えています。

 さらに、アコードはその上で、クラスが違うことから棲み分けができます。また、プラットフォームについては『シビックアコードプラットフォーム』というもので共通になります。

日本仕様装備のフロントグリル

――「インサイト」ブランドのポジショニングや4年ぶりに国内投入する理由とは?

 インサイトというクルマは、ホンダにとってその時代時代にメッセージを投げかけてきたクルマです。初代が“世界No.1低燃費”、2代目は“ハイブリッド・フォー・エブリワン(みんなのためのハイブリッド)”というテーマで登場しています。この時代はやはり、環境性能が重宝された時代でした。

 一方で、いまの時代はハイブリッドが当たり前になっています。提供するクルマの本質的な価値をもう一度見直して、時代に合った価値を「インサイト」という名前の意味も含めて提案するのが意図でした。

――セダン市場が縮小するなかで、セダンを増やす理由を教えてください。

 ホンダの国内ラインナップには、上からレジェンド、アコード、インサイト、シビック、グレイスまで5車種存在します。それぞれクラスが違うので、ユーザーニーズが変わるため、同社のセダン同士で食い合いをすることはないと考えています。

――インサイトのターゲットはどのような層なのでしょうか。

 国内のターゲット層は、子育てが落ち着いた40代から50代の子離れ層、それから独身層に広げられればと考えています。世代や性別にはこだわらず、本質価値を好むお客様にセダンへの乗換えを進めて行ければと思っております。

※ ※ ※

 新型「インサイト」は、『LX・EX・EX BLACK STYLE』の全3グレードで、ボディカラーは全7色展開。現時点での価格については、シビックセダン(約265万)とアコード(約385万円から)の中間に位置するモデルと言うことです。
 
【了】

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