浦安~原木IC“直結”! 県道「船橋行徳線バイパス」計画とは? 不便な「京葉道路」周辺のアクセス向上で市川・船橋の“市街地渋滞”解消へ!? どんな計画なのか
千葉県は「北西部の渋滞対策」の取り組みのなかで、「バイパス整備による円滑な交通の確保」とし、県道「船橋行徳線バイパス」を整備するとしています。どういった計画なのでしょうか。
原木IC周辺の交通流に変化?
千葉県は2026年8月27日、北西部の渋滞対策の取り組みを強化していくと明らかにしています。このうち、「バイパス整備による円滑な交通の確保」として県道「船橋行徳線バイパス」を整備するとしています。
一体どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
千葉県北西部は東京都心から約30km圏内のエリアで、通勤もしやすく過ごしやすい町として知られています。ベッドタウンということもあって人口も密集しており、主な市である市川市・浦安市・船橋市・松戸市を合わせると、札幌市と同レベルの約190万人以上にもなります。
しかし、それに対して道路ネットワークは貧弱の極みといった状況で、通勤のために東京方面へ向かう経路は限られ、高速道路やバイパスはほとんどなく、旧態依然とした狭い県道や市道に頼らざるを得ません。
市街地は基本的にどこも混雑しており、平日・休日、朝・夕問わず、渋滞に次ぐ渋滞となっています。
ただし千葉県でもこうした現状に対し、牛歩ではあるものの、対策を講じてきました。飛躍的にアクセスが向上したのは外環道の開通で、側道となる国道298号も合わせて開通したことにより、市街地の渋滞が解消。
このほか、立体交差化事業や鉄道の高架化などで、局所的に改善しつつあります。

さて、千葉県では2025年10月に策定した「千葉県総合計画」において、北西部の慢性的な渋滞を解消する道路整備を最重要と位置づけ、各所で改良やバイパスの整備を進めているところです。
今回千葉県ではさらに計画を推進するべく、ことし10月に「千葉県北西部渋滞対策会議」を設置予定で、それに向けて課題を整理しています。
そこで挙げられた1つの計画が、「県道船橋行徳線バイパスによる原木インターへのアクセス強化」というものです。
原木(ばらき)ICは、北西部の大動脈で、とりわけ市川・船橋・習志野への第一選択ルートとなる国道14号「千葉街道」の有料バイパス「京葉道路」に設けられたICです。首都高7号小松川線から直通し、京葉道路の京葉口で千葉県に入って「2駅目」となるICです。
JR総武線の西船橋駅に近く、IC東側の船橋市中心部および、西側で隣接する市川市東部・南部工業地帯へのアクセスも担うとともに、北西部のタテ軸となる県道180号「松戸原木線」とも接続し、北側の船橋市中部や鎌ケ谷市エリアの住民も利用します。
そして、この原木ICへ接続する新たな「県道船橋行徳線バイパス」は、南側からICへのアプローチを担う県道179号「船橋行徳線」のバイパスとして敷設されるものです。
船橋行徳線の現道は、原木ICを南に出ると、大型車のすれ違いも困難な2車線の狭い道路を抜け、東京メトロ東西線の原木中山駅を経由して江戸川沿いに出たあと、県道6号線旧道の「行徳橋」で市川市南部の行徳エリアへとつながります。
県道ではあるものの、基本的には生活道路の域を出ないもので、原木ICのアクセスを担うにはあまりにも容量が不足しており、結果として周辺の道路の混雑も引き起こしています。
バイパスは、そのまま原木ICから南西に向かい、狭い生活道路を経由することなく江戸川方向へ向かいます。その先はすでに行徳エリアへと架かる新橋「妙典橋」が開通しており、妙典から「新浜通り」で浦安方面に直通。これらの地域の京葉道路へのアクセスが飛躍的に向上します。
周辺の道路の混雑緩和に寄与するだけでなく、京葉道路とは程遠く、これまで国道357号、首都高湾岸線・東関東道しか縁のなかった行徳エリアにとって、新しく「京葉道路」経由の選択肢も浮上します。
そうすると、やはり年中パンク状態の357号や東関東道などを通らずに済むため、交通分散も期待されます。
現在のところはまだ構想段階であり、開通目処は不明ですが、ひとまず北西部の深刻な渋滞箇所である市川市・船橋市の京葉道路周辺の交通流に変化が期待できます。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。













