都営バスが「バスと乗務員を派遣します」“異例の措置”実施! JR「当分の間」不通で困る住民の救世主に! 都バス車両そのままで「内房線代行バス」運行開始 「エリアを越えた支援の輪」広がる
東京都交通局は、千葉県で大きな被害をもたらした台風の影響で、JR内房線が長期運転見合わせを行っていることを受け、都営バスの車両と乗務員を派遣し、臨時バスを運行しました。
「都営バス」が千葉の被災地を応援
東京都交通局は2026年10月1日、千葉県で大きな被害をもたらした台風の影響でJR内房線が長期運転見合わせを行っていることを受け、都営バスの車両と乗務員を派遣し、臨時バスの運行を開始しました。
臨時バスはJR内房線の長浦駅と姉ケ崎駅の間で、直行便として運行されています。
9月19日から21日にかけ、大型で強い勢力の台風21号が日本列島に接近し、東海地方・関東甲信地方を中心に豪雨をもたらしました。
千葉県では8月、著しい大雨をもたらす線状降水帯が発生し、一時は「警戒レベル5」の大雨特別警報が出され、全域で大規模な災害をもたらしたばかりで、それに続く災害となりました。
この影響で、千葉エリアでは鉄道にも大きなダメージを与えており、JR内房線・外房線・総武本線・成田線などの主要路線で路盤の流失などの被害が生じました。
特に内房線では、市原市の姉ケ崎駅から木更津市の木更津駅にかけ、大規模な土砂崩れにより運転を見合わせており、再開には「3ヶ月以上」かかる見通しとなっています。

いっぽうで、東京湾沿いの市原市から木更津市にかけては、住宅地のほかに、京葉工業地域もあることから、通勤需要が高く、内房線の運転見合わせによって沿線のバスは非常に混雑することになりました。
JR東日本では、鉄道運転見合わせ区間の代行バスを検討しているものの、バスや乗務員の手配が難しいという現状にあり、実施ができない状況となっていました。
そのため、既存の路線バスや高速バスは超満員かつ時間もかかり、内房線の沿線住民は通勤が困難な状況となっています。
そうしたなか東京都交通局では、いち早く代行バスの運行を開始しました。東京都の小池百合子知事は9月29日の記者会見で、都営バス10台と運転手を派遣すると明かしており、10月1日の朝から運行を開始したかたちです。
運行にあたっては、臨海車庫や江東車庫、巣鴨車庫などの各営業所のバスを調達し、東京湾アクアラインを走行してバスを回送。行先も「姉ケ崎駅」「長浦駅」などの表示ができるようにし、現地の小湊鉄道バスと共同運行で、運賃も通常通り収受しています。
なお、東京都交通局によると、臨時バスによる運賃収入は後日被災地に寄付される予定としています。
こうした支援の輪は広がりつつあります。茨城交通およびジェイアールバス関東は、共同運行している高速バス「みと号」を一部運休し、代行バスを運行するために乗務員と車両を確保することを明らかにしています。
千葉県を中心とする京成バスグループでは、東京駅を発着するアクアライン高速バスの臨時便運行を行っており、東京駅と内房線各エリアへの需要に応えています。
さらに、井林国土交通大臣は、日本バス協会に対し、全国のバス会社から車両や運転手の協力派遣を要請しており、今後もこうした「他県・他エリアのバス事業者」による応援がなされる動きがありそうです。










