6速MTの新「“水平対向”スポーツカー」発表! 超高性能なNAエンジン搭載! 特別なグリーン&“上品内装”もイイ! ポルシェ「911 GT3ベルグシュポルト」欧州仕様とは
ポルシェは2026年9月1日、アルプスの山岳路に着想を得た2ドアスポーツカー「911 GT3」の特別仕様車「GT3 ベルグシュポルト」を発表しました。4カ国のみで計100台が販売される特別な911は、どのようなモデルなのでしょうか。
“アルプス仕様”のスポーツカー
ポルシェは2026年9月1日(現地時間)、「911 GT3」のマーケットエディション「GT3 Bergsport(GT3 ベルグシュポルト)」を発表しました。アルプス地方と、欧州のヒルクライムイベントに挑んできたポルシェの歴史に着想を得た専用の内外装が採用されています。
ベースは現行の「911 GT3」のツーリングパッケージ装着車で、製作はポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャーが担当します。販売はオーストリア、フランス、イタリア、スイスの4カ国に限られ、生産台数は計100台となります。
アルプスの山岳路で求められる軽量設計、正確なハンドリング、ダイレクトな操縦感をテーマとし、ライトウェイトパッケージと6速MTを組み合わせます。
ポルシェ初期のスポーツカーは、オーストリア・アルプスに近いグミュントで開発されました。周辺の険しい山岳路は、当時の市販車やレーシングカーの開発にも影響を与えたとされています。
ワールドプレミアの舞台は、スイスのヒルクライムイベント「アローザ クラシックカー」。2026年9月4日、ブランドアンバサダーのイェルク・ベルクマイスターが、76のコーナーがある全長7.3km・標高差422mのコースでこの特別仕様を走らせました。
新色「バレーグリーンメタリック」は、ペイント トゥ サンプル プラスによって今回のエディション専用に開発されました。山々の深い緑と土の色を表現し、陽光の下ではゴールドのメタリック粒子が、降ったばかりの雪を思わせる輝きを放ちます。
ライトウェイトパッケージで通常組み合わされるマグネシウムホイールに代え、鍛造アルミホイールを採用。急なスロープや凹凸のある路面での日常的な使いやすさを高めるフロントアクスルリフトシステムに加え、長い山岳ドライブでの航続を伸ばす90リットルの燃料タンクも備えます。
鍛造アルミホイールは、ホワイトゴールドとセラミカを組み合わせたサテン仕上げとし、氷に覆われた山頂を表現。その内側には、朝夕の光が山頂を染める自然現象「アルペングロー」をイメージした鮮やかなオレンジのブレーキキャリパーが収まります。
外装では、ティンテッドのHDマトリックスLEDヘッドライトや、「908 ベルグスパイダー」に着想したフロントラゲッジコンパートメントリッドのチェッカーフラッグモチーフなど、専用デザインが採用されています。
Bピラーには高光沢ブラック地にセラミカの縁取りとホワイトゴールドの文字を配した専用バッジを装着。エンジンカバーの円形エンブレムには、4カ国を表す4つの峰と蛇行路を描きます。
インテリアにもこのテーマが貫かれ、ライトウェイトパッケージの折りたたみ機構付きカーボンファイバー製バケットシートには専用色バレーグリーンのレザーを採用。スポーティな仕立てとしながら、リアシートシステムも備えます。
オレンジのステッチとヘッドレストの「GT3」刺繍のほか、回転式スタートスイッチ、アクセルペダル、ステアリングの12時位置のマーキング、MTレバーのシフトパターン、スポーツクロノパッケージのポルシェデザイン GTクロックにもアルペングローの色が用いられます。
ドアとダッシュボード上部のステッチは、黒と白の糸を交互に使ったクロスステッチで山の稜線を描く趣向。ライトデザインパッケージによるアンビエント照明と、BOSEサラウンドサウンドシステムも組み合わされます。
リアリッドの専用バッジはセンターコンソールリッドにも型押しされ、キーやレザーキーポーチ、書類ケースも専用色とロゴで仕立てられます。
関連アイテムも用意されます。1000部限定の「カーブス マガジン」特別号のほか、モデルカーやキャップ、保温トラベルマグ、フーディーを展開。オーストリアのHEAD(ヘッド)製の専用スキーも2027/2028年の冬シーズンに登場します。
ベースとなる現行911 GT3ツーリングパッケージは、最高出力510馬力・最大トルク450Nmを発生する超高性能な4リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンを搭載します。6速MT車の0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は313km/hです。

価格および販売開始の時期は、今回の発表では公表されていません。
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ポルシェは、現行911 GT3の技術に、ブランドとアルプス地方の結び付きを表現したスタイリングを組み合わせたと説明します。過去のモデルを再現するのではなく、創業当初から同社を形づくってきた価値観を現代的に解釈したモデルだと位置付けています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
































