JRバス8社が「初の“合同”採用イベント」を実施! 人材確保が課題のなか「普通免許のみ所持の若年層」採用に注力 イベントで見えた「JRバスの新しい働き方」とは
JR東海バスをはじめ、JRバス8社は、愛知県大治町で合同採用イベントを開催しました。
これまでにない「JR合同」の採用イベント
JR東海バスをはじめ、JRバス8社は2026年8月30日、愛知県大治町の「名駅大治自動車学校」で合同採用イベントを開催しました。JRバス8社が合同で開催する採用イベントは、今回が初だといいます。
慢性的な人材不足や乗務員の高齢化が課題とされるバス業界ですが、今回のイベントでは、そうしたピンチを乗り越えるべく、バス業界に新しい風を吹き込もうとする前向きな動きが見えてきました。
「正直、ブースに誰も来ないのではないかと内心不安でした」。そう語ってくれたのは、JRバス関東の担当者です。しかし、その不安は杞憂となりました。
イベントを主催したJR東海バスの担当者によると、事前の参加申し込みは95名で、さらに当日参加の方も含めると、かなりの人数となりました。開始直後から各社のブースは熱気に包まれていました。
参加者の経歴は様々で、運転に関する仕事をしていないという人から、トラックドライバーなどの職種を経ている人などもいますが、今回は異業種からの転職を目指す層が目立ったといいます。なかには、高校を卒業し、働き始めて間もない19歳という参加者もいました。

では、なぜ今これほどまでにバス運転手が注目を集めているのでしょうか。JR東海バスの担当者は、イベント開催の背景についてこう語ります。
「採用イベントは(転職シーズンの)春や秋に集中しがちです。そこで、あえて採用活動が落ち着く閑散期を利用し、バス業界全体を盛り上げるきっかけにしたいと考えました。
また、世間一般のバス運転手の平均年齢は54歳と言われていますが、弊社では若手採用に注力した結果、46歳まで下がってきています」
業界全体で人材確保が急務となるなか、単なる補充ではなく、将来を見据えた若年層の積極的な採用へと各社のターゲットが明確にシフトしてきているようです。
しかし、バス運転手と聞くと、まずは「大型二種運転免許」を取得しなければならないなど、ハードルが高いと思い込んでいる人も多いかもしれません。
ところが実際のところ、JRバス各社では「普通自動車免許」さえあれば応募できる体制を整えています。
例えばJR東海バスでは、大型二種免許取得のための教習所初期費用を全額会社が負担。法改正により19歳から取得可能となった特例にも対応しており、実際に19歳で入社し、ハンドルを握っている若手運転手もいるといいます。
また、大型二種運転免許は、大人数の旅客を乗せ、運賃をもらって運行するというものであることから、免許制度における「最上位免許」として、一目置かれる存在です。負担なしでこうした最上位免許を自分のものにできるのは、さまざまなシーンで役に立ちます。
さらに興味深いのは、全くの未経験者が現場から歓迎されているという事実です。JRバス関東の担当者は次のように話します。
「大型二種免許をすでに持っていること自体は、もちろん素晴らしいことです。ただ、他業種でトラックやダンプカーに乗っていた方は、どうしても前の職場の運転の癖がついていることが多いことがあります。
バスはお客様を乗せる仕事ですから、変な癖を抜くよりも、普通車しか運転したことのない、真っ白な状態の人のほうが、実は教えやすかったりするんです」
また、運転技術以上に求められるのが「適性」だといいます。「ハンドルを握ると性格が変わって熱くなってしまう人や、時間に追われて焦って車間距離を詰めてしまう人はバスの運転手には向きません」(JRバス関東担当者)。
つまり、安全第一で心穏やかに運転できる人であれば、これまでのキャリアや免許の種類に関わらず、十分に活躍できるチャンスが開かれています。
加えて、JR東海バスの担当者は、「クルマの運転が好きで、移動を伴う仕事を苦に感じず、楽しんでいただける方が一番向いていると思います」と話しており、特に運転好きの人であれば、仕事を楽しみながらキャリアを積んでいけることが魅力だと話します。
































































