満タン後の「ちょい足し給油」は絶対ダメ!「もう少し入りそう…」「ちょっとだけ…」の気持ちが大惨事に!「セルフ式ガソリンスタンド」でやってはいけない“NG行為”とは!
セルフ式のガソリンスタンドで、自動で給油がストップしたあとにさらに燃料を注入する「ちょい足し給油(継ぎ足し給油)」。実はこれは非常に危険な“NG行為”です。
「もう少し入りそう…」「ちょっとだけ…」の気持ちが大惨事に!
セルフ式のガソリンスタンドは、自分のペースで気軽に給油できることから、多くのドライバーに日常的に利用されています。
しかし、スタッフが給油を行うフルサービスのお店とは異なり、利用者が自分自身ですべての作業を行うため、正しい知識を持たずに誤った操作をしてしまうケースも少なくありません。
そのなかでも、意外と多くの人が無意識のうちにやってしまいがちな危険な行為が、自動で給油がストップしたあとにさらに燃料を注入する、いわゆる「ちょい足し給油(継ぎ足し給油)」です。
セルフスタンドで「満タン」を指定して給油を行っていると、ノズルのレバーを握っていても途中で「ガチャン」という音とともに給油が自動的に停止します。
このとき、給油機のメーターが示す金額が「3980円」や「4950円」といった中途半端な数字で止まることがあり、キリの良い金額や給油量に合わせようとして、ノズルのレバーを小刻みに引いて少しずつ燃料を継ぎ足した経験がある人もいるのではないでしょうか。
しかし、このちょい足し給油は、時には大惨事を招きかねない危険な行為であり、ガソリンスタンドの掲示などでも明確に禁止されています。

給油ノズルには、燃料が給油口から溢れるのを防ぐための「オートストップ機構」が備わっています。
ノズルの先端には空気を吸い込むための小さな検知穴があいており、タンク内の燃料の液面が上昇してこの穴を塞ぐと、ノズル内部の圧力が変化し、それをセンサーが感知して瞬時に給油をストップさせる仕組みになっています。
つまり、オートストップが働いた時点ですでに燃料タンクは規定の容量に達しており、それ以上は安全に燃料を入れられない状態であることを示しているのです。
この安全装置の警告を無視してノズルを少し引き抜き、無理に継ぎ足しを行おうとすると、センサーが正常に機能せずに燃料が給油口から勢いよく吹きこぼれてしまう恐れがあります。
ガソリンは極めて揮発性が高く、常温でも目に見えない可燃性のガスを大量に発生させます。
もし車体や地面にこぼれ落ちたガソリンから発生した気化ガスに、衣服の摩擦などで生じたわずかな静電気が引火すれば、大規模な車両火災へと発展する危険性が高くなります。
さらに、ちょい足し給油は安全面だけでなく、クルマの機械的な構造にも深刻なダメージを与える要因となります。
現代の自動車には、燃料タンク内で気化したガソリンの大気放出を防ぐために、「チャコールキャニスター」と呼ばれる環境保護のための浄化装置が搭載されています。
この装置はあくまで気体となったガソリンの蒸気を吸着するためのものですが、無理な給油によってタンク内の燃料が規定量を超過すると、液体のガソリンがそのままキャニスターの内部へと流れ込んでしまうことがあります。
液体のガソリンを吸い込んでしまったキャニスターは本来の浄化機能を失い、最悪の場合はエンジンの不調を引き起こしたり、高額な部品交換が必要となる故障に繋がることも。
便利なセルフ式ガソリンスタンドですが、安全確保の責任はドライバー自身に委ねられています。
キリの良い数字に合わせたいというほんの少しのこだわりが、取り返しのつかない火災事故や高額な修理費を招くことになるのです。
給油中にオートストップ機構が作動して自動的に給油が停止した場合は、そこがそのクルマの限界点であると認識し、それ以上の追加給油を行わずにノズルを計量機に戻すことが望ましいでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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